はきだめ
喫煙女子。
イライラしてて、ごめんなさいね。詫びるとか、よくわかんないけど、こっちが謝ってるからもういいじゃない。過去のことは。仕方ないよ。割り切ってちょうだい。ごめん、タバコ吸わして。
だから、さよなら。
笑い話にでも出来るかな。あなたは切ない顔で、そんなこと言った。膝に乗せた頭の重さ、髪の感触、情けない寝顔、覚えてるよ。だけど、さよならの一言で、二度と会えないって分かってるけど、簡単に忘れそうにないよ。でも、さよなら。あなたはそっちでも、元気でね。
ペンギン。
南極に行けば絶対いるとは限らないペンギン。あまりにも寒過ぎて死んでしまうらしい。そこはウイルスやバイ菌なんかもない世界。白夜の連続。オーロラだって見放題。だけど、大好きなペンギンは見れないらしい。ペンギンは結局、水族館にしかいないのかな。でも、そこでしか会えない、よね。
ところで
今まで愛した人が思い出せないの。まだ飲み足りないのかもね。スコッチを入れて。もう明日のことなんか考えないわ。男は星の数ほどいるらしいけど、数打ちゃ当たるって、なによそれ。ふざけないで欲しいわ。ちゃんと見極めて、的確に的を射たいわ。わたし、毎回そうしているつもりだったのにね。もしかしたら男の方もそう考えているのかもね。だったら私の的は射たれていない、というわけね。むつかしいわ。もう暫くはこりごりね。ところでスコッチはまだかしら。今日は私をとことん酔わせて。