わかれのじゅもん


ぼくにあなたはもったいなかった。

いつもにこにこわらって、おしゃべりがとくいで、ぼくをわらわせてくれて、おまけにかわいいし、すんごくおしゃれだし、となりにいたらいいかおりしていたし。

きみにサヨナラをいわれてぼくはしんだ。もうぼくにはなにものこらない。すべてがおわった。サヨナラのりゆうが、ぼくにはわからなかった。

ぼくはもしかしたらひどくきみをくるしめていたのかもしれない。なんにもできないどんくさいぼくにあきれてしまったんだ。

あいとかいってなんどもきみをえがおにしていたつもりだった。きねんびにははなを。たんじょうびにはかみかざりを。ぼくのなにがいけなかったのか、はっきりとはわからないがぼくがいけなかったからきみはサヨナラをいったんだ。









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