第6Q(3/11)




赤司は続けた。



「彼女はクラスでも細かいところに気づき、クラスを陰から支えてくれています。
それに桃井さつきの妹ですから。」



またざわめき始める。

もうどうにでもなってしまえ。



「それに桃井も一人では大変だろう?」

「・・・正直やよいちゃんがいてくれる方が助かるかな」

「桃井もこういってますし、今日1日だけどうでしょうか?」

「・・・・・赤司がそういうなら」



渋々その人は言った。



「ありがとうございます。それでは頼むよ。」

『・・・・・はい』



下を向いたまま返事をした。さつき姉にも頼まれてしまったし、やるしかなんだと思う。

制服だったから、取りあえずまず着替えてからと言われさつき姉の体育着を借り、5分で着替えてきた。


仕事の簡単な説明を受け、後は好きに動いていいと言われた。


さつき姉と別れると赤司がやってきた。



「突然すまないね。二時間よろしく頼むよ。」



それだけ言って練習へと戻っていった。

まだそんなにやるのか。

もうすでに疲れているはずだ。私がちゃんと仕事をこなしていないと選手に迷惑がかかる。そんな私にイライラして部活にも集中できなくなってしまう。
迷惑だけはかけたくない。

だから、

二時間頑張ります。


私は空のボトルを持って水道へ走った。



役立たずは嫌だから。





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