第0Q(1/3)



暗い暗いどこまでも続く暗闇。私はその謎の空間にひとりぽつんと存在している。上を見ても下を見ても、右を見ても左を見ても、どこを見ても黒しかない。
その中をさまよう私は進んでいるのか、同じところをぐるぐるとまわっているのか。自分がどこにいるのか、どうしているのか全く分からない。



そんな場所で一点の小さな小さな光を見つけた。



私はそれに向かって必死に走った。なぜそれに向かっているのか、たどりついた先に何があるかも知らず、私はただただその今にも消えそうなその細い光にすがるように走った。





そう。何があるかも知らずに。







遠くにあった光は急に私に迫り私を包んだ。





---なにこれ、眩しすぎて





私に意識はそこで途絶えた。
これが私が暗闇にいた時の最後の記憶。






再び目を開けた時は別の景色が広がっていた。





いったいあそこはどこだったのか。





私はこのさきずっと知ることはないだろう。






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