TRUE(書き直す前)-31

私は三日三晩魘された。
謎の人物にクナイを突き立てられた患部は見たこともない紫色になっていたが、熱が下がった時には傷痕すら残っていなかった。
不思議なことに、その日から傷の治りが異様に早くなり、木遁術も威力が増した。
しかしあの人物は一体私に何をしたかったのか、攻撃してきた理由などは全く分からないままだった。でもそれ以降再び襲われたりすることもなく、私たちは旅を続けている。

今はある町の両端に店が並ぶ大通りを歩いている。人の量が多くて歩くのが大変だ。パパとはぐれそう…
そんな時どこからか聞こえた。


「おい姉ちゃん遊ぼうぜー」
「なぁ〜」
「離せっ!早く離さないと…」


反射的に体がその会話の方に向かっていた。助けてあげないと…!私はその女の人の顔も見ず、私はその女の人に後ろから抱きついた。


『ママー!』
「!??」
『…あれこの人たちは?』


わざとらしくじーっと、その女性に絡んでいた男たちに目線を送った。


「アキラ!急にどっか行くんじゃねぇ!……え?」
『あ!パパ!!』


パパの登場により男の人たちを撒ける、と私は単純にそう考えていた。しかしそれは間違いで、私たちの周りの空気は一瞬にして凍りついた。

そして気付けばパパは地面に埋まっていた。女の人に絡んでいた男たちはひぃという悲鳴をあげて泣きながら逃げていき、私の目に薄い金髪が横切った。
あれ?もしかしてこの人って…


「お前は全く!!女にだらしないのは分かっていたが!!」
「ご、誤解だ!」
「問答無用!!」


またバキッという重たい音がした。
"賭"の文字を背負った人物を私は一人しか知らない。それは初代火影の孫であり伝説の三忍のひとりである綱手様だ。

簡単に言うと、私の変化が綱手様に誤解を生んでしまった。誤解を解くために、綱手様に『私は孤児で拾われた身で今は変化しているだけだ』と伝えると、誤解は解けたけれどパパに悲しい顔をさせてしまった。

私たちは綱手様と話をした。
綱手様は里から呼ばれ、ミナトさんたちを治そうとした。でも二人の状態は医療忍術の域ではどうにもできないものであり、何にも例えられないチャクラが二人を纏っているらしい。強いて言うなら封印術に近いと。クシナさんに関しては、クシナさんのものでない九尾と同等のチャクラが体内に入っていると言っていた。

それから暫く、私は綱手様から医療忍術を学ぶために一緒に過ごした。そんなある日、パパが慌てて宿に帰ってきてそれから言った。


「クシナが目覚めた!!」




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あとがき
あーーー。この章はもう少しいっぱい書きたかった…。
ジラツナ最高ジラツナ最高!!←←←
すいません。ジラちゃんが好きなせいでしょうかね。ジラツナ好きすぎて爆発しそうです。ジラツナ書きたかったぁ〜〜〜😢あ、すいません。暴走しました。

この出会いがのちにどう絡んでくるか…ご期待ください

これで夢主ちゃんもはれて医療忍術が使えるようになりました!!うん良かった!!

クシナさん目覚めましたね。
次の章……は。うぅ。書いてて辛くなる章でした。。


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