02.-2


「ミョウジ!」





名前を呼ばれると共に視界が明るくなった。
一瞬、自分がどこにいるのか分からなかった。





「ミョウジ、大丈夫ですか?ミョウジ?」





床と家具の脚が視界にある中、包帯を巻いたクィレルの顔が入り込む。
どうやら自分は床に倒れていて、そこへクィレルが顔を覗き込んでいるらしい。

床に手をついて上半身を起こす。
クィレルが肩を支えて、それを手伝ってくれた。

床にはカップの破片が広範囲に渡って散らばっていた。
倒れる際に落として割ってしまったのだろう。





「じっとしててください。傷を治しましょう。」



『傷……』



「カップの破片で顔を切ったのです。」



『いや、それより───』





名前の頭の中には、先程見たムーディの死と、落ちていく鳥籠が、代わる代わる浮かんだ。
今起きた事か、これから起きる事か、既に起きた事か、分からないが、これまでの経験から考えて行き過ぎた妄想や白昼夢ではない事は確かだ。





『ムーディさんとヘドウィグが殺されました。』



「今見たのですか?」



『はい。これから起きる事なのか、もう起きた事なのかは分かりませんが、移動中の様子だったので、きっと今すぐの事だと思います。』



「なんてことだ。」





ムーディは勇敢で、経験豊富で、注意深い。
そんなムーディが殺されるとは思わなかったのだろう。
クィレルは目を見開いて驚いた。

名前は立ち上がって、カップの破片も気にせずテーブルへ向かう。
そしてテーブルの上に置かれた、畳まれた提灯を手に取った。





「何をする気ですか。」



『せめて二人の遺体を見付けて運びたいのです。』



「ポッターの移動が終わって落ち着いた後で、きっと騎士団が探しに向かいます。君が行く必要は無い。」



『それより先に「例のあの人」達が遺体を見付けて悪さをするかもしれません。』



「それは、……
無いとは言い切れませんが……」





歯切れが悪いクィレルは、それでも何とか名前を引き留めようとしているようだった。
素早く名前の前に立ち塞がる。

しかし包帯の隙間から覗く目と口は動揺を隠し切れていなかった。
家の出入りを制限されている名前が、制限を無視して危険も顧みず行動するとは予想していなかったのだろう。

少しの間を置いて、けれどクィレルは、泳がせていた目を真っ直ぐ名前に向けて、言葉を探して開け閉めさせていた唇を、言葉を発する為に動かした。
何か決意を固めた雰囲気だ。





「「例のあの人」達がいるかもしれない場所に、私がみすみす君を行かせると思っているのですか?」



『行かせてください。お願いします、クィレルさん。』



「もしも君が奴らに捕まれば、君だけではなく仲間の命も危険に曝す事になるのですよ。分かっているはずです。」



『……
分かっています。気を付けます。』



「冷静になってください。正気の沙汰ではない。どうしてそこまでして遺体を探したいのですか?」



『どんな形であれ、せめて彼らを弔いたいのです。騎士団の手が回らないのなら尚更……
俺に自由が無いのは分かっていますが、今しか無いのです。』





口を閉じて、真っ直ぐクィレルは此方を見詰めた。
揺るぎない瞳に見詰められて名前は、このお願いは聞き入れられないと感じた。
それが当たり前だ。

もしも名前が捕まれば、名前が予知した未来は敵の物になる。皆の命運が尽きたも同然だ。
それにそもそもクィレルは名前の護衛をする為に付いているのだ。
危険な場所へ行くのを許したりはしないだろう。
だが、名前が敵に必ず見付かると決まったわけではない。
見付からない可能性も十分にある。

自分だけではなく仲間も危険に曝す事も、それを防ぐ為にコテージに留まるよう強いられている事も分かっているが、それでも懇願せずにはいられなかった。
何も出来ない自分に嫌気が差していたのも一因だが、仲間の遺体が放置されて吹き曝しになっているのも我慢が出来なかった。
もしも敵に遺体が見付かって身包みが剥がされたり、見せしめのような事がされたら……。
想像するのも恐ろしい。





「分かりました。探しに行きましょう。」





耳を疑った。
幻聴かもしれない。
名前はクィレルを見詰めた。
クィレルは変わらず揺るぎない瞳で名前を見ていた。





「言い方は悪いですが、奴らの意識がポッター達に向いている今がチャンスです。時間は無い……急がなければなりません。
けれど条件があります。奴らがいたら撤退する。いいですね。」



『……はい。』



「行きましょう。」





クィレルに促されて、名前は夢心地で玄関を出た。
説得出来るとは思っていなかった。けれどいつまでもボーッとしているわけにはいかない。

寝間着姿のまま、素足でスニーカーを履く事になったが、杖と提灯は持っている。
二人で山を下った。





「それで、遺体の場所は分かるのですか?」



『はい、付いてきてください。』





名前はクィレルに腕を差し出した。
十七歳を迎えた名前は、一人で「姿くらまし」が出来る年齢だ。
今までは連れて行ってもらっていたが、今度は付き添ってもらう側だ。
クィレルは名前の腕を掴み、名前は一応合図をして「姿くらまし」した。

まずはムーディの遺体からだ。
不思議な事に遺体の場所は、行った事があるかのように明確に分かっていた。
そこは森の中で見通しが悪く、日没後という事もあってか墨に浸したかのように暗闇に染まっていた。





『此方です。』





街灯も懐中電灯も無く、杖で灯りを点せば敵に見付かる恐れがある。
そう判断して名前は、クィレルの手を引いて先へ進んだ。
生き物の生気が湯気のように見える名前は、木も木の根もハッキリと見えていた。

念の為、ムーディの遺体からは少し離れた位置に「姿現し」したつもりだ。
耳を研ぎ澄まし、視界に入るものに注意をしながら、暗い森の中を歩く。
耳に届くのは二人分の足音だけ。
悪意を知らせる鈴の音も聞こえてこない。

歩いて少しすると、一際生気が濃く見える物体があった。
それを見てピタリと立ち止まると、その背にクィレルがぶつかる。
何かあったのだろうと察したらしい。
クィレルは黙ったままだ。





『……。』





名前は息を潜めて物体を観察した。
地面にあるそれは人間程の大きさに見えた。
人間であれば倒れている事になるが、全く動かない。
混戦で敗れた死喰い人か騎士団の人間が、上空から落っこちて気を失っているのだろうか。
どちらにせよ助かる高さだったとは思えないが。
けれど生気の濃さから見て、生きた人間に感じられる。





『クィレルさん、誰かが倒れているようです。』





背後にいるクィレルに向かって出来る限り小さな、低い声でそう伝えた。
クィレルは名前と同じように、小さく低い声で返事をする。





「……見覚えのある人物ですか?」



『そこまでは分かりませんが、……生きているように見えます。
近付いて、杖の灯りで確認しようと思います。俺が近付いて灯りを点けるので、クィレルさんは念の為、攻撃の準備をお願いします。』



「分かりました。」





懐から杖を抜き出し握り締め、なるべく音を立てないようにして近付いていく。
風に揺れて木々の葉が擦れ合い、その音が二人の小さな足音をかき消した。

歩みは遅かったが、物体の元にはすぐに辿り着いた。
物体に向かって杖を向ける。
きっとクィレルも杖を向けているはずだ。

この物体が人間だとして、騎士団の誰かだったら助けるだけだ。
だが、死喰い人だったら……。
クィレルはどうするだろう。
攻撃のお願いをしたが、その後は捕えるのだろうか。
捕えたとして、どこへ連れて行くのだろう。
まさか殺したり、他の死喰い人の居場所を吐かせる為に拷問するとか……。

考えている時間は無い。
名前は灯りを灯した。





『……。』



「……。」



『……。』



「……彼が生きている?
まさか……。」





クィレルは地面に膝をついて、倒れた人物の首筋に手を伸ばした。
杖の灯りに照らされたのは、確かに倒れた人間だった。

ダークグレーの髪はボサボサで、所々葉っぱが絡まっている。
黒色の右目は見開かれたまま動かない。
左目はぽっかり暗い空洞だ。
傷だらけの皮膚は歴戦の戦いを物語っている。

倒れていたのは紛れもなくムーディだった。
クィレルは名前を見上げた。





「亡くなっています。」



『……。』





名前はクィレルからムーディへと視線を移した。
見開かれたまま動かない瞳。
だらりと投げ出された肢体。
確かに、生きているようには見えない。

だが、彼には生気が見える。
ダンブルドアの遺体とは全く違う。





『ムーディさんを連れて、次の所へ行きましょう。』





訳が分からなかったが、今は考えている暇は無い。
名前はクィレルに手伝ってもらってムーディを背負い、次の目的地へと「姿くらまし」した。
ヘドウィグのところへ。

予知で確認した事だが、そこは此処と同じく森の中だ。
名前には暗がりの中に木々の生気が見えるが、クィレルには辺り一面真っ暗闇だろう。
けれどムーディを背負っている為、さっきのように手を引いて歩く事は出来ない。
名前はクィレルに手探りで自身の服の裾を掴ませて、それから小さく出発を宣言して歩き出した。

念の為、やはり少し遠くに「姿現し」していた。
森の中は木々の生気の灯火だけで、人工的な灯りは無い。
当たり前だが街灯は無いし、何者かが灯りを持ち歩いて辺りを照らしている事も無い。
此処を歩いているのは名前とクィレルの二人だけ。
二人分の足音と、風が揺らす葉っぱの音が、澄ました耳に入り込む。





『……。』





注意深く歩いたが、誰とも出会さずにヘドウィグのいる場所まで辿り着いた。
足を止める。
今度はその背に、クィレルはぶつからなかった。

名前は顔を上へ向ける。
名前が手を回しても足りないくらい太い木に、ヘドウィグの入った鳥籠が引っ掛かっていた。
鳥籠の中にいる物体はピクリとも動かないが、ムーディ同様、やはり生きているように見える。

周囲に敵がいない事を確認してから、名前はクィレルに鳥籠の事を伝えた。
クィレルは用心深く杖に灯りを点した。
その灯りで木を照らす。
金属製の鳥籠が、灯りに照らされ光を放つ。
鳥籠の中に白い小さな物体が蹲って見える。





『手が届く位置ではないですね。でも、登れば何とかなります。』



「杖を振れば一瞬で終わりますよ。」



『……。』
名前は魔法の存在を忘れていたようだ。



「君が照らしてください、私が鳥籠を下ろします。
一旦、マッド-アイの体を降ろしましょう。」



『はい……。』





二人は協力してムーディの遺体を背中から降ろし、その身を木に凭れさせた。
自由になった手で杖を取り出し、名前は鳥籠を照らす。
すぐさまクィレルが鳥籠を手元へ引き寄せた。

それから一度クィレルは鳥籠を地面に置く。
二人は再び協力して、ムーディの遺体を名前に背負わせる。
名前がムーディを背負った事を確認してから、クィレルは地面に置いた鳥籠を手に取った。





「これで全員でしたよね?」



『はい。予知で見た限りでは。』



「では早く戻りましょう。」





クィレルは名前の腕を掴む。
名前はその腕をじっと見詰めた。
クィレルの意図が分からなかったからだ。

ここに来る為に、クィレルは目的地が分からず、名前が案内する必要があった事は分かる。
けれど戻る場所なら、クィレルは知っている。
名前が案内する理由も、クィレルが案内する理由も、どちらも無い。





『一人でも大丈夫ですよ。帰る場所は分かっています。』



「念の為です。」



『……。』





何が「念の為」なのか分からなかったが、あれこれ問答している時間は無い。
名前はクィレルの意思に従った。
二人は一瞬で、コテージのある山の麓に辿り着いた。

夏の日の出は早い。
朝日が木々の隙間から射し込み、辺りを明瞭に照らしている。
本調子ではないが既に蝉が鳴き始めていて、蒸し暑い空気が肌を包む。

提灯は名前が持っていた。
けれど両手が塞がっている為、クィレルに在り処を伝えて、クィレルに提灯を持ってもらう事にした。
すぐにクィレルは提灯を取り出して、杖で火を点す。
数分経つとどこからか忍び寄ってきた霧が辺りを漂い、朝日も蝉の声も届かなくなる。
提灯を掲げて、クィレルは歩き始めた。
その後を名前が追う。





「幸か不幸か分かりませんが、マッド-アイもヘドウィグも、傷が無いようですね。
移動中に起きた惨事ですから、高所から落ちたのでしょう。もっと酷い状態かと思っていました。」



『はい。多分、木がクッションになったのでしょう
。』



「それにしても、どうして分かったのですか?」



『何がですか。』



「あの暗さで明かりも無しの状態で、君は木にぶつかる事も転ぶ事もなく歩きました。」



『……
ええと、……』



「それに遺体の事だって、どうして生きているように見えたのですか?誰が見たって彼らが死んでいる事は一目瞭然のはずです。」



『……。』



「あの暗さで辺りが見えているくらい目が良かったとしたら、遺体が生きているように見間違えるのは不自然です。
ミョウジ、君には何が見えているのですか?」





先頭を歩きながらクィレルは、チラリと名前の方を見た。
矢継ぎ早に繰り出される質問と、投げかけられた視線。
名前は何だか責められているように感じた。
異変があるなら何故もっと早くに教えてくれなかったのだと言いたげだ。

何と答えるべきか、名前は黙り込んだ。
それは良い手段では無いかもしれないが、名前はハッキリした答えを持ち合わせていなかった。





『少し前から、何というか……白い靄のようなものが見えるようになったのです。』



「靄?……」



『医務室には行きました。相談したのです。そうしたら、疲れから見えるものだろうと……
……経過観察して、続くようなら「聖マンゴ」へ行くべきだと……マダム・ポンフリーはそう仰いました。』



「だが君は行かなかった。」



『大事な時期に学校を離れたくなかったのです。』



「病気かもしれないのにですか?」



『病気だと思えなかったのです。』



「それは、」



『自己判断です。でも……
生き物とか、その人が触れた物とかに限って、靄が見えるのです。だから俺に見えているものは、「生きている証」というか……生気と呼ばれているものなんじゃないかと思うのです。』



「けれど、そうだとしたら、……
彼らには当てはまらない。」



『はい。それでも、……
生きているように見えるのです。』





会話が途切れた。
沈黙は名前の心を落ち着かせなくしたが、何を話せばいいか分からなかった。
自分自身の事だが、名前にも分からない状態だったからだ。

普通ならば何かの病気を疑うところだけれど、どうもしっくりこない。
それでも生気が見えるだなんて現実的ではない。
靄が生気なのかどうかも分からない。
そもそも本当に見えているものなのかどうかさえ。
分からない事だらけだ。

二人の間に会話は無いまま、やがてコテージへと辿り着いた。
いつ見ても霧の中に浮かぶコテージはどこか不気味だ。





「いずれにせよ、今は癒師に診てもらう状況ではありません。」





不意にクィレルは振り向いてそう言った。
包帯の隙間から覗く瞳は、真っ直ぐに名前を捉える。





「少し考え事をしていたのですが……」





だから道中に会話が無かったらしい。
怒らせたのではと不安に思っていた名前は、その言葉を聞いて安堵した。





「彼らの遺体は少しの間、どこかに安置させませんか。」



『……確かに、弔う方法までは考えていませんでした。』



「いいえ、そうではなく……、」



『……。』



「少し様子を見てみませんか?」





クィレルが何を考えているのか、名前には全く分からない。
弔う方法が見付かるまで遺体を安置させるのは仕方ないかもしれない。
けれど様子を見るとは、どういう意味だろう。
遺体が傷んでしまうだろうし、あんまり長い間、放っておく事は出来ない。

疑問を聞く為に名前は口を開いた。
けれど、それよりも早くクィレルが声を発した。





「君が言いたい事は分かります。」



『……。』



「それでも気になる事があるのです。」



『シリウスさんには……何て説明するのですか。
二人の遺体を見れば、きっと弔おうとするはずです。』



「見付からない場所に安置させるのです。もし見付かったら、その時は私が説明をしますし、責任を負いますから。」





もうすぐシリウスとバーベッジを迎えに山の麓まで行かなければいけないからと、クィレルは悩む名前を促した。
クィレルが何を考えているのか、どうして遺体を隠すのか、聞きたい事はぽつりぽつりと浮かんでくる。
それは知らなければならない大切な事だと思ったが、時間が無いからと言い張るクィレルに、尋ねる隙は無かった。

コテージの前で立ち尽くし、遺体を隠す場所を考える。
何だかとても悪い事をしている気分だ。
考える時間が無かった名前は、どこか罪悪感を抱えたまま、安易だが他のヒュッテはどうかと提案した。
名前は掃除の為に他のヒュッテへ入った事が何度かあるが、シリウス達は足を踏み入れた事が無い。
見回りをすると言い出さない限りは良い隠し場所になるはずだ。

ただ、時間が経てば遺体は腐敗する。
いくら霧の影響で夏の暑さを逃れても、腐敗の進行は止められない。
どのくらい時間が経てば、どのくらい遺体に変化が起きるか。
分からないが、もしも匂いでも漂ってきたら……。
異変を感じて、シリウスが確認したら?





「運びましょう。」





変わり果てた姿の二人を見付けたら、シリウスは、そのような姿にした犯人を許しはしないだろう。
遺体を運び出せるのは名前とクィレルの二人だけだ。
必然的に犯人は名前とクィレルになる。
シリウスは名前に失望するだろうし、クィレルには……。
元々クィレルには風当たりが強い。
取り返しのつかない溝になりかねない。
クィレルがどんな説明をするのかは分からないが、それで納得するとは思えなかった。





『クィレルさん……』





ヒュッテに遺体を寝かせて、その姿を見下ろしながら、名前はおずおずと名前を呼んだ。
クィレルの事を信じてはいるが、罪悪感が重く伸し掛かり、この決断は間違いではないかと思った。

これはとても悪い事だ。
不謹慎で、道徳的に赦されない行為だ。
今ならまだ間に合う。
名前の勝手な行動はこっぴどく怒られるだろうが、せめて弔いたいと伝えれば……。
隠さずに話した方が……。

しかしクィレルは頭を左右に振って、名前の声を遮った。
そして名前の顔を見詰めた。
包帯に隠されて表情は読み取りにくいが、クィレルの唇は強張って引き結ばれていた。
クィレルもこの行為がいけない事だと分かっているのだろう。
それにまだ迷いがあり、自分の考えが正しいと自信が持てない。
それでも決断したのだ。





「二人を迎えに行ってきます。君はコテージで待っていてください。」





名前は小さく返事をした。
今はそうするしかない。
ヒュッテを出てしっかりと鍵を締める。

クィレルと別れ、いつものコテージへ戻る。
誰もいない静かなリビングが名前を迎える。
テーブルの足元には広範囲に渡って割れたカップの破片が散らばっている。

片付けなければ。
箒と塵取りを取りに行く。
訳が分からない事だらけで落ち着かないが、今はカップを掃除して、皆が帰ってくるのを待とう。

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