14.-1


「ナマエ。クリーチャーが屋根裏部屋に潜んでいたって話、聞いた?」



『ああ、シリウスさんにそう聞いた。
ブラック家の形見の品を探して、もっと自分の巣穴に持ち込もうとしていたんだろうって。』



「うん。でも僕、シリウスには悪いけど、違うんじゃないかって思うんだ。
最近、クリーチャーの機嫌が良いように見えるんだ。それに何だか、僕、見られている気がする……。」



『……。』





それは名前も感じている事だった。

傷の炎症が落ち着くと熱はすっかり下がり、名前も普段通り過ごせるようになった。
皆と一緒に食事を摂り、談笑し、部屋に集まって遊ぶのだ。

そんな時にふと厨房の隅や廊下の方からクリーチャーの視線を感じる時がある。
他のものを見ていただとか、偶然や自意識過剰かと思われたが、名前がクリーチャーの方を見ると不自然に目を逸らされるのだ。
その不可解な現象がハリーの身にも起きているらしい。





『俺達がこの屋敷へ来た夜から暫く、クリーチャーは姿を消していたって聞いた。誰かに会っていたのかな。』



「僕もそう思った。あの夜、シリウスが出ていけって言っただろう?部屋から出ていけって意味を、屋敷から出ていけって意味に受け取ったんじゃないかって。それで本当に出て行って、誰かに会っていたんじゃないかって。
だって、そうしようと思えば出来るんだもの。ドビーはそうして僕の所へ来たんだから。でも、シリウスは出来ないって言ってたけど……。
ナマエ、クリーチャーは誰に会っていたと思う?」



『……誰かは分からない。でも、ハリーを見ている事には意味があると思う。ハリーに価値を見出して、だから見ている。……だけど気付かれたくないようだから、きっと秘密にしたい事。……
会っていた誰かと取引したのかもしれない。
クリーチャーはブラック家を崇拝しているようだから、純血主義の人で、ハリーに価値を見出している人。』



「死喰い人ってこと?」



『……そうかも。』



「そうだったら最悪だね。この屋敷は騎士団の本部だ。クリーチャーは知り過ぎているから解放出来ない。
だけどクリーチャー自ら行動したら情報は駄々漏れだ。……
……ナマエ。この事、シリウスに話せるかな。寝室が一緒だろう?寝る前にでも……。」



『……。』



「………………やっぱり、難しいよね。」





名前は黙ったまま、しっかりと頷いた。
クリスマスを過ぎてからシリウスの機嫌は悪化の一途を辿っている。

クリスマスが終わればもうすぐに新学期が始まる。
ホグワーツに戻らなければならない。
つまり皆との別れも近付いているという事だ。
雄弁だったシリウスは近頃むっつりと黙り込み、度々バックビークの部屋に何時間も引き籠るようになった。

名前の長身はシリウスの寝室にある大きなベッドにしか収まらず、こんな状況でも寝床を共にしている。
しかし怒りや嫌悪など人の負の感情が苦手な故に、この状況は少なからず名前の心身を痛め付けていた。
隣から負のオーラが漂ってくるのだ。
安眠など出来るわけがない。
口下手な名前がシリウスを慰める事が出来るわけもない。
ただただ耐えるのみだ。





「あら。誰かしら……。」





呼び鈴が鳴り響き、モリーは少し緊張した面持ちで厨房から頭を覗かせた。
長テーブルに一人座るシリウスも、酒の入ったグラス片手に廊下の方を見ている。





「ナマエ、ケーキをお願い出来るかしら?まずラム酒を塗って、それからジャムを塗るの。表面に生クリームを塗って、粉糖を振ってね。私はお客様を見てくるわ。」



『分かりました。』





刷毛を手渡し、モリーはせかせか厨房を抜けて廊下に消えた。

手渡された刷毛をラム酒に浸し、スポンジの表面に塗る。
それからラズベリージャムを塗り、もう一枚のスポンジを乗せる。
後は表面上部に生クリームを塗り、粉糖を振りかければ、ビクトリアスポンジケーキの出来上がりだ。

身を屈めて丁寧に生クリームを塗っていると、廊下の方から数人分の足音が聞こえてきた。
扉が開かれ、静かな厨房に軋む音が響く。





「私の屋敷にどんな用事かね、スネイプ?」



「ブラック、生憎君に用事があるわけではない。」





耳に入った名前と低い声。
油断しきっていた名前は、危うく生クリームに顔を突っ込むところだった。

急激に鼓動を速めた胸を押さえていると、厨房にモリーが戻って来た。





「スネイプ先生がいらっしゃったわ。ハリーに用事があるそうだから呼んでくるわね。
ナマエ、お紅茶をお出ししてあげてね。」



『…………
……
……はい。』





午後のお茶にとちょうど紅茶もケーキも準備万端だった。これを出さずには済まされまい。
シリウスとスネイプ。
二人分の紅茶を淹れる間、テーブルの方からは物音一つ聞こえてこない。

相変わらずの無表情で依頼された事をこなしてはいるが、不気味な無音に心臓は早鐘を打っている。
しかしいつまでも厨房にはいられないし、紅茶を入れるのに時間を稼ぐ事も出来ない。
二人分の紅茶を持って意を決し長テーブルへ向かう。





「……。」



「……。」



『……。』





決した意がポッキリ折れた。
長テーブルに対面して座るシリウスとスネイプが、互いを視界に入れないよう余所を睨んでいたからだ。
そんな二人の間に当然会話は無く、重苦しい沈黙に包まれている。
物音を一つ立てるのも許されないような静けさで、名前は勇敢にも進み出て、長テーブルへ歩み寄った。

名前が近付いても二人は頑なに視線を動かさない。
出来る限り離れたいのかシリウスなどは椅子を後ろの二本脚だけで支えて、反っくり返り薄暗い天井を睨んでいた。
反っくり返るシリウスの前に手紙らしき紙が広げてあったが、文字を読むまで名前に余裕は無い。

二人から嫌悪感がひしひしと伝わってくる。
早く役目を終えて退散したい一心で、二人の前へカップを置く。





ガチャ……





厨房の扉がゆっくりと開かれた。
音に反応してかそちらを見ると、扉の隙間からハリーが顔を覗かせて中の様子を窺っている。
不安そうな面持ちでシリウス、スネイプ、名前と順に目を走らせていた。

しかし奇妙な事だが、ハリーの登場に名前以外誰も気が付かない。
相変わらずシリウスは天井を睨んでいるし、スネイプは長テーブルの角を見据えている。
ハリーも名前も、二人が犬猿の仲だと理解していたつもりだが、他人の動向に気が付かない程に、予想以上にお互いを嫌悪しているらしい。

ハリーと名前は目を交わした。
「一体どういう状況なの?」「分からない……」
言葉は交わさなかったが、そんなところだろう。





『……。』





ハリーの分の紅茶を用意していない事に気付いたのだろう。
名前は視線を外して厨房の方へ体を捻った。





「あのー。」





意を決してたらしい。ついにハリーが声を掛けた。
その声を背後に聞きながら、名前は厨房へと引っ込む。





「座るんだ、ポッター。」



「いいか。
スネイプ。ここで命令を出すのはご遠慮願いたいですな。なにしろ、私の家なのでね。」





言葉の端々に嫌悪が滲み出ている。
元から隠すつもりも毛頭無いのだろうけど。

遠慮がちな足音の後、椅子を引く音が聞こえた。
おそらくハリーが着席したのだろう。
一人分の紅茶を携えて長テーブルへ戻ると、ハリーはシリウスの隣に腰を下ろし、スネイプと向き合っていた。

ハリーの前へ紅茶を置いていざ退却とテーブルの傍から離れようとすると、ハリーは此方をじっと見上げた。
その目が「頼むからここへいてくれ」と物語っている。
ハリーの立場になってみれば、居合わせた誰かに救いの視線を投げ掛けたいのも理解出来る。





「ポッター、我輩は君一人だけと会うはずだった。」





スネイプの言葉通りに受け取るならば、ここにいるシリウスと名前は邪魔者であり、どこかしらへ退散すべきなのだろう。
しかしシリウスは動く気配を見せないし、ハリーは相変わらず名前へ助けを求めて見詰めてくる。





「しかし、ブラックが───」



「私はハリーの名付け親だ。」



「我輩はダンブルドアの命でここに来た。
しかし、ブラック、良かったらどうぞ居てくれたまえ。気持ちは分かる……関わっていたいわけだ。」



「何が言いたいんだ?」





反っくり返っていた椅子を元に戻した。
バーンと大きな音が鳴り響き、ハリーと名前は肩を揺らす。

紅茶の芳しい香りが立ち上る。
ちっとも心安らがない。
いっそ場違いだ。





「別に他意はない。君はきっと───
あー───
苛々しているだろうと思ってね。何にも"役に立つ"事が出来なくて。
騎士団の為にね。」





嫌みったらしく言葉を微妙に強調した。
この効果は抜群で、シリウスの顔は怒りに歪み赤く染まっていく。
反対にスネイプは愉悦の笑みを浮かべた。
そしてハリーの横に立ったまま、まごつく名前に目を遣った。





「ミョウジ。君も居てくれて構わんが、内密に願いたい。君の───
あー───
忠実なペットが主人の不在を心配して騒いでいるのでね。我輩が直々に君の事を話して聞かせてやれば、賢いペットの事だ、少しは落ち着くだろう。」





名前のペットと言えばネス。ネス=クィレルだ。
つまり暗にクィレルの事を示しているのだと分かる。
この屋敷へ来た日から一度も顔を合わせていないし、クィレルが傍へ付くようになってから長期に渡って離れる事も今まで無かった。

心配して騒ぐと言葉にすれば大袈裟に聞こえるが、自身の生活をなげうってでも傍にいてくれたクィレルの事だ。
予想でしかないが大方クィレルは、スネイプに名前の様子を見てくるよう頼んだのだろう。

名前は椅子を引いてハリーの隣へ腰掛けた。
名前が座るのを見届けて、スネイプはハリーの方へ向き直る。





「校長が君に伝えるようにと我輩をよこしたのだ、
ポッター。校長は来学期に君が『閉心術』を学ぶ事をお望みだ。」



「何を?」



「『閉心術』だ、ポッター。外部からの侵入に対して心を防衛する魔法だ。世に知られていない分野の魔法だが、非常に役に立つ。」



「その『閉───何とか』を、どうして、僕が学ばないといけないんですか?」



「何故なら、校長がそうするのが良いとお考えだからだ。
一週間に一度個人教授を受ける。しかし、何をしているかは誰にも言うな。特に、ドローレス・アンブリッジには。分かったな?」



「はい。
誰が教えてくださるのですか?」



「我輩だ。」





すぐ隣から息を呑む音が聞こえた。
見ると、ハリーは絶望を体現したような表情を浮かべている。
その表情のまま名前を、シリウスを見る。

ダンブルドアがスネイプを適任だと選んだ。
一介の生徒である名前がどうこう言える立場ではない。
何も言わないし表情も変えない名前に対して、シリウスは見るからに反抗心剥き出しで口を開いた。





「どうしてダンブルドアが教えないんだ?
何で君が?」



「多分、あまり喜ばしくない仕事を委譲するのは、校長の特権なのだろう。
言っておくが、我輩がこの仕事を懇頴したわけではない。」





そう言うともう用は済んだと言わんばかりにスネイプは立ち上がった。
旅行用の黒いマントがストンと床にまで伸びる。
チラリと紅茶を見下ろしたが、結局手は付けなかった。





「ポッター、月曜の夕方六時に来るのだ。我輩の研究室。誰かに聞かれたら、『魔法薬』の補習だと言え。我輩の授業での君を見た者なら、補習の必要性を否定するまい。」



「ちょっと待て。」



「我輩はかなり急いでいるんだがね、ブラック。君と違って、際限なく暇なわけではない。」



「では、要点だけ言おう。」





シリウスは立ち上がってスネイプと向き合った。

シリウスの顔から目を離さないまま、黒いマントの下でスネイプの手が密かに動く。
おそらく杖を握り締めたのだ。

いよいよ雲行きが怪しくなってきた。
子ども二人は大人の顔を見比べた。





「もし君が、『閉心術』の授業を利用してハリーを辛い目に遭わせていると聞いたら、私が黙ってはいないぞ。」



「泣かせるねえ。
しかし、ポッターが父親そっくりなのに、当然君も気付いているだろうね?」



「ああ、その通りだ。」



「さて、それなれば分かるだろうが、こいつの傲慢さときたら、批判など、端から受けつけぬ。」





シリウスは背後にあった椅子の背を掴み、乱暴に押し退ける。
スネイプの顔から目を離さないまま、長テーブルに沿って歩いていく。
スネイプもまたシリウスから目を離さない。瞬きすらしない。

嫌な予感が這い寄ってくる。
ハリーと名前は目を見交わし、揃って立ち上がる準備をした。
良識ある大人二人が大乱闘を巻き起こすと想定して。

そして、子ども二人の想定は大当たりだった。
長テーブルをぐるりと回り込んだシリウスは、杖を抜きながらスネイプの方へ進み出た。
マントの下からスネイプも杖を抜き取った。





「シリウス!」





そのままキスでもしそうな近さでガンを飛ばす大人二人。
残念ながらハリーの叫びは届かない。





「警告したはずだ、スニベルス。
ダンブルドアが、貴様が改心したと思っていても、知った事じゃない。私の方がよく分かっている。」



「おや、それなら、どうしてダンブルドアにそう言わんのかね?
それとも、何かね、母親の家に六ヵ月も隠れている男の言う事は、真剣に取り合ってくれないとでも思っているのか?」



「ところで、この頃ルシウス・マルフォイはどうしてるかね?さぞかし喜んでいるだろうね?自分のペット犬がホグワーツで教えている事で。」



「犬と言えば。
君がこの前、遠足なぞに出掛ける危険を冒した時、ルシウス・マルフォイが君に気付いた事を知っているかね? うまい考えだったな、ブラック。安全な駅のホームで君が姿を見られるようにするとは……これで鉄壁の口実ができたわけだ。隠れ家から今後一切出ないという口実がね?」





とうとうシリウスは杖先をスネイプに向けた。
椅子を弾き飛ばしてハリーが立ち上がる。





「やめて!
シリウス、やめて!」





回り込むまでもなくハリーはテーブルを乗り越えた。
その衝撃に紅茶の入ったカップがグラグラ揺れる。
名前の意識が一瞬揺れるカップに向けられた時、ハリーは勇猛果敢にも二人の間に割って入っていった。

再び名前の視線は揉みくちゃになる三人へ戻る。
スネイプとシリウスの喧嘩に挟まれたハリーの姿。
それを見た名前の脳裏には、柳岡とのドライブ中、ラジオで聞いた「朝までたっぷり!24時間80年代アイドル歌謡曲三昧」で流れた歌のフレーズがリプレイされていた。

♪けんかをやめて 二人を止めて
♪私のために争わないで もうこれ以上……

二人のボーイフレンドを天秤にかける女の子の心情を歌ったものなので、この状況と重なる部分は全く無いのだが、場違いな歌で心を落ち着かせる。
一種の現実逃避である。





「ナマエ!」



『……。』





耳をつんざくハリーの呼び声。
現実逃避などしている場合ではない。
長い足を駆使して長テーブルを回り込み、ハリーと同じく両手を広げ、此方はスネイプを庇うように前を立ち塞ぐ。





「私を臆病者呼ばわりするのか?」





シリウスは威嚇する犬のように歯を剥き出しでそう叫んだ。
背後にいるスネイプへ向けられた叫びだと分かっていても、真っ向から受ける形となった名前は内心おっかなびっくりだろう。相変わらず無表情だが。

シリウスは一向にスネイプから目を離さず、ハリーを押し退けようと奮闘している。
その姿を嘲笑うように、名前の背後からフンと鼻で笑う声が聞こえた。





「まあ、そうだ。そういう事だな。」



「ハリー───ナマエ───そこを───退け!」





何もこんなところで発揮しなくても良いのに、怒り心頭に発するシリウスは火事場の馬鹿力でついにハリーを押し退けた。
そして押し退けた手で、今度は名前を退けようと、胸ぐらの辺りに伸びてくる。

来る豪腕に身構えた名前の脇。
背後から素早く杖腕が伸びた。





「治った!」





厨房の扉がバーンと開き、いの一番に入ってきたアーサーが高らかに宣言した。
直後ウィーズリー一家全員とハーマイオニーも入ってきた。
縞のパジャマの上にレインコートを着ているアーサーを中央にして、皆、満面に笑みを浮かべている。





「全快だ!」





宣言した直後、現れた者達の笑みが固まった。
目の前の異様な光景に釘付けである。

シリウスとスネイプは互いの顔に杖を突きつけ、ハリーと名前は両手を広げて二人の間に立っていたのだ。
見るからに異様な光景である。

アーサーの顔から笑みが消えた。





「なんてこった。一体何事だ?」





四人の内誰ともなく説明を求めたが、シリウスとスネイプは杖を下ろしただけで答えない。
ハリーと名前は両者の動向を探るのに精一杯だった。

相変わらず二人の間には嫌悪の念がまざまざと漂っていたが、予想外の登場人物のおかげで我に返ったらしい。
一応は一件落着というところだろうか。
下ろした杖をスネイプは、マントの下にしまった。

それからウィーズリー一家には目もくれず、大股で扉の方へ歩いていく。
そのまま出ていくと思われたが、扉の前でピタリと止まり、スネイプは振り返ってハリーを見た。





「ポッター、月曜の夕方、六時だ。」





そうして今度こそスネイプは出ていった。
その後ろ姿を見据えてシリウスは、まだ手に持った杖先を向けてやりたそうにしながらも、自身を落ち着かせようと呼吸を整えている。
ハリーと名前は身を寄せ合い、言葉こそ交わさなかったが目を見交わし、互いの健闘を讃えた。





「一体何があったんだ?」



「アーサー、何でもない。
昔の学友と、ちょっとした親しいお喋りさ。」





そう言ってシリウスは微笑んで見せたが、目は笑っていなかったし、口角がピクピク引き攣っていた。
取り持つ仲介者が必要な程なのだから、二人の仲の悪さは周知の事だろう。
今更取り繕っても無駄な足掻きである。





「それで……治ったのかい?そりゃあ、良かった。ほんとに良かった。」



「ほんとにそうよね?」





モリーはアーサーを椅子まで導いた。
歩行の手伝いが必要な様子を見ると、全快と言えどもまだ本調子ではないらしい。





「最終的にはスメスウィック癒師の魔法が効いたのね。あの蛇の牙にどんな毒があったにせよ、解毒剤を見付けたの。
それに、アーサーはマグル医療なんかにちょっかいを出して、いい薬になったわ。そうでしょう?あなたっ」



「その通りだよ、モリーや。」





椅子の上でアーサーは縮こまった。

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