しょくしし


遠い親戚の家から所在無さげだった子供みっただを引き取った20代半ばのししお。みっただがなんて声かけていいかわからなくてまごついてると「おとうさんとか呼ばなくていいからな」って言われちゃって家族にはなれないんだって漠然と思ったところに「こんななりのやつをそんな風には思えないだろ。せめて兄ってところかな」って笑うししおに恋に落ちちゃう。
兄でも図々しかったかなってししおが思う手前でふるふる首を振って「ししくん」って上目に見上げてくるみっただに可愛いが爆発しちゃって「これからゆっくり家族になろうな」って抱き締めるししお。
みっただがししおを兄ともまして父とも呼ぶことはないのだった。


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