ある日の夕食。



※ト書き注意

──────────

《ある日の夕食。》

ミ「ただいまー」
カ「おかえり。お仕事、お疲れさま」
ミ「ありがと兄さん。あーお腹すいたー」
リ「すいたー」
メ「はい、お待たせ〜。今日はカレーよ」
リ「やったっ」
ミ「姉さん、ネギは? ネギ入ってる?」
ル「…タコは?」
カ「共食い……?」
メ「残念ながら今日は殿がくれた茄子で夏野菜カレーよ。ミクは薬味用のネギ残ってるからそれでもかけなさい」
ル「ちぇ」
リ「うっ。ピーマンまで…あたし無理。ゴー・トゥ・レン皿!」
レ「……」
メ「こーらー。ちゃんと自分で食べなさーい」
レ「…………」
カ「レンー。いつまで携帯いじってるんだい? 早く食べないと冷めてしまうよ」
レ「…ワンセグに兄さんのコスプレした人出てる…」
カ「え、僕?」
リ「まじで。この暑いのに…見して見して」
ミ「えーと、テレビテレビ……あ、ホントだ」
ル「何これ……コスプレコンテスト?」

『…今日の来場者は一万人を越え、サブカルチャーとしてのオタク文化の浸透を伺わせます……』

「…………」
レ「あ、今のネギ色ミクじゃね?」
ミ「あーホントだー。嬉しいなあ」
メ「オタク文化でひとくくりにされちゃった」
カ「あながち間違っちゃいないけどね」
ル「こんなのがニュースに取り上げられるなんて世も末ね」
リ「世も末の最右翼が何言ってんだか」
ル「何よ、やる気? これだからお子ちゃまは」
リ「ウシ乳に言われたくない」
ル「貧乳の僻みはセンスがないわねー」
リ「うっさい! 乳なんてただの脂肪じゃん。あとは垂れるだけだもん!」
ル「まあ! 無知な小娘ね。谷間は男の夢よ、ロマンだわ!」
リ「何がロマンよ!」
ミ「でもさー…」
ル「あ?」
ミ「こうやって喧嘩するのもいいよねー」
リ「え、何で? こんな年増と?」
ル「あなたねぇ…!」
ミ「だって喧嘩って大勢いないと出来ないじゃん」
「「……へ?」」

ミ「私が出てきた頃なんかメイコ姉さんとカイト兄さんしかいなくて…それでも十分楽しかったけど」
メ「ミク、その頃今より忙しくてあんまり私たちと会わなかったものね」
カ「元々出身違うのもあったしね」
ミ「でもリンやレンやルカちゃんが出てきてくれてお仕事楽になって一緒歌うこともあるし、こんな風にみんなでご飯食べれるようになって…幸せだな、って」
レ「…ミク姉」
ミ「それもこれも使ってくれるマスターたちがいるからで…色んな歌を歌わせてもらえるだけでも嬉しいのに絵を描いてもらったり、こんな風にマスター自身が私達のコスプレしてくれたり…すごく嬉しい…」
ル「ふん。甘っちょろいわね」
リ「なっ…!?」
ル「そんなんだからエロ台詞言わされたりやりたくもない仕事させられたりすんのよ。少しは断るってこと…覚えなさいよ」
ミ「ルカちゃん…」
ル「………ちょっと飲み物買ってくる」
ミ「ルカちゃん!……心配してくれてありがとう」
ル「…………」

ガタンっ、バタバタ…

カ「素直じゃないねぇ」
リ「へんっ。ツンデレなんてもう古いんだからっ」
レ「お前の台詞がもはやツンデレだよ」
リ「…むぅー」
レ「痛い痛いっ! 頬を抓るな!」
メ「…リンー」
ミ「…………」
リ「ミク姉、気にしないで食べなよ。冷めちゃうよ」
ミ「うん。でも…」
カ「でも?」




ル「はぁ…もうヤダ…」




ミ「ルカちゃん…お財布持っていったかなあ?」
「「「「……あ。」」」」


fin.


+ + +

ミニチュアガーデン/律歌様
( all ほのぼの )

当サイト1周年記念にお祝いとして
書いて頂きました!(*´∇`*)

普段はTOA中心にネウロや教授を書かれているので、ボカロは本当に新鮮です!

うおお…そしてこの家族超可愛いです!
個人的にリンたんが天真爛漫過ぎるところ(ゴー・トゥ・レン皿!)とツンデレルカ様に萌えましたvV
二人の言い争い…!^ω^
もうどこでそんな言葉覚えてくるのww

本当に素敵な小説をありがとうございました!!(*´ω`*)


(一応キャラ表書いておきますね!)

ミ…ミク  リ…リン
レ…レン  ル…ルカ
メ…MEIKO  カ…KAITO

殿…がくぽ


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