テニス短編 | ナノ
01





私は貴方を信じていない



だってそうでしょう?



でも私は違うんだよ





「ねぇ秋聞いた?」




ほーらっ!また舞い込んで来た。




「何を?」

「だから!跡部君と女子テニス部の部長の話!」

「へぇ」

「へぇってあんた彼女でしょ。いいの?」




言いわけがない。でも仕方ないでしょ?
あっちが止める気ないんだよ?
どうせ……後少しの辛抱なんだから
我慢するしかない




そう私は来週神奈川に引っ越す。当然氷帝からは、転校する。これは景吾には言ってない……知ってるのは数少ない親友だけ。




「ねぇいい加減言ったら?秋」

「嫌よ」




どうせ自然消滅になるんだから!
私から別れようなんて今はまだ無理なの…。
…だからといって景吾から言われたくもない。




「もうちょっとだから……私の我が儘に付き合って?」



涙を流さないように頑張って笑顔で言えばはぁとため息とともに友達の温かな手が私の頭を撫でる。




「分かってる。でも私は秋と友達の縁切る気はないんだからね!?」

「うん。ありがとう」








私の恋は



あと一週間の


















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