キメツ短編 | ナノ
01

貴方はただの続きは何だと思いますか?

ただ都合が良かったから

ただずっといただけ

悪いことで考えれば切りが無い


私はいい方の意味で考えたかった。でもあの言い方では難しいことは分かりきっている。



「花奈さんはどうなんですか?私とは違うのですか?」

「花奈は、ただ」


その後の言葉を私は、聞くことが出来なかった。それは私が逃げたから。

彼こと煉獄杏寿郎とは、幼なじみだ。彼は教師で、私は近所に住むただのOLだ。近所ということで、幼い頃からよく遊んでいた。今でも、週に1回。飲みに行く飲み仲間でもある。


「遅くなった。すまない」


今日も、いつもと同じ居酒屋で杏寿郎待っていた。金曜日は、いつもここだ。待ち合わせをした訳でもなく、これがいつものことなのだ。


「お疲れ様。何かあった?」

「いや。近く期末試験があるからな。テスト問題の再確認を行っていた」

「そっか!ご苦労様でした。杏寿郎がいつも食べるのは注文しといたよ。あとは自分で飲み物頼んでね」

「うむ。じゃあ生を頼んでくる」

「了解」


前に毎週ここに来ているけど、彼女はいいのか?と尋ねたことがある。
杏寿郎は「そんな人は、いない。俺にはお前の世話だけでまだまだ手いっぱいだ」
そのときは、妹扱いするなんて酷いって怒ったぐらいだ。


「花奈。次はカクテルで良かったか?・・・花奈?」

「えっ?あぁおかえり杏寿郎」

「どうしたのだ?あまりボーッとしてるとバカになるぞ」

「はぁ?ボーッとしててもバカにはなりませんよー」

「じゃあ何か悩みでもあるのか?男か?」

「悩み!?ないない!彼氏が出来たならこんなとこで、貴方とあってません」

「お前も失礼なやつだな。まぁいい。元気だったらだがな」

「ふふふっ。変な杏寿郎」



そんな他愛のない会話を毎週続けている。
それが杏寿郎と私の毎日。


しかしそれはある日突然変化することとなる。


私のせいで。








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