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オマケ



私は、今回の部活動紹介で初めて知ったことがいっぱいある。
1つめは、保体委員は全員運動神経が良くて、イケメンだと言うこと。
2つめは、お兄ちゃんのことはほとんどの生徒が知ってるってこと。



これはむしろ謎だとも思うけど。だってこんなに大きな高校なんだから知られていない先生だっているはずだから。



3つめは、猿飛くんは以外と苦労人ってこと。
そして最後に、この部活動紹介は部活動紹介に思えないってこと!




「はぁ……」

「何ため息ついてんだよ真那」




私は今自分の家にいる。今日は私の家にお兄ちゃんが来たのだ。



珍しいこともあるものだと、風呂からあがり髪からポタポタと雫を落としながら、俗に言う水も滴るいい男の格好で立っているお兄ちゃんを忌ま忌ましげに睨みつける。睨んでいてもケロッとしているお兄ちゃんを見て、もう一度息を吐くと口を渋々開き返答に答える。




「今日の部活動紹介が疲れたって思ってさ。誰かさんのせいで」

「いいじゃねーか!我が妹の勇姿を見たいと思ったお兄ちゃんの願いだったんだから」

「お兄ちゃんは、硬式と軟式の違いが分かってない!女子にとってアレは大変なんだよ?」

「そうか?お前平気な顔してやってたから、分からなかったぜ」

「嘘つきー!」




まったくいつにましても、意地悪なお兄ちゃんだ。



それにしても、部活どうするべきだろう……。硬式テニスは少し遠慮したい。だからといって他に自分が入りたいと思える部活もなく、妥協するしかないかなと考える。
妥協するとすると、マネージャーあたりが妥当かもしれない。



「なぁ何部に入るか決めたか?」

「…何部かのマネージャーになろうかなって考えてるよ」

「をっ!ならいい」

「えっ?何が?」

「まぁ楽しみにしとけよ?悪いようにはしないからよ」




あぁまた何か企んでる。でも、お兄ちゃんは何だかんだと言ってもいつも私のために色々と動いてくれる。
だから今回も悪いようにはならないはずだ。




「分かった。とりあえずまだどこにも入部しないでおくね?」

「おぉ」




優しく頭を撫でてくれるお兄ちゃんが嬉しくて、顔を綻ばせる。




「あっ真那に言うの忘れてたけど、この学校に俺の幼なじみいるからな?」

「えぇーー!!」




本日は驚きの連続で叫ぶのも疲れました。
(「悪いな」「でっ誰?先生?」「お前も見れば分かるから!楽しみにしてろ」「会ったことある人なんだ……」)



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