/新年企画\ | ナノ


▼ 忍足 謙也

「イェーガァァァァァ!!!ふぅぅう!!」

私は某歌番組に出ていた某アニメの主題歌を某歌番組が終わっても歌っていた

きっと、ご近所さんにも聞こえていると思う
きっと明日、「昨日は、テンション高かったわねぇ」とおばさんに言われるだろう
だが、気にしない

「………はぁ、もうそろそろで一年終わっちゃうな」

もう、2013は一生来ない
永遠にさようならだ
私は、さっき叫んでいたのと打って変わってベッドに座る


「……謙也君」

私は愛しい人の名前を呟く

《〜♪変装した君の隣を奴が通り過ぎる〜♪》

「ひっ!?」

名前を呟いた途端、スマホが鳴る
心臓に悪い

私はテーブルに乗せてあったスマホに手をかけるが、一瞬びびった

「え、謙也君から…」

そう、愛しい人からの着信だった
慌てて出る

「もっもしもし!」

“ぁ、名前?”

「う、うん」

あぁ、心臓がうるさい

“ぁ、あんな?”

「う、うん?」

“今年もありがとうな”

「ぁ、うん。私こそ!」

…それを言うためにわざわざ電話を掛けてきたのだろうか? 
私は足の先を合わせて遊ぶ

“ぁ、えっとな?”

「うん?どうしたの?」

“紅白、進撃がでとったな”

「ぁ、出てたね!まぁ、正確には、進撃の主題歌だけどね?」

クスクスと笑う
私達は、進撃の巨人が好きでお互い今日を楽しみにしていた


“まぁ、な。…そろそろか…”

ぼそりと、謙也君が何かを言う

「ん?何か言った?」

“あんな?今日電話したのは、それを言いたかったんやないんや”

「ぇ、何?」

“好きや、付きおうてほしい”

「………っ」

収まっていた心臓がまたうるさく脈を打ち始めた
ぇ、好き?好きって、ぇ、すき?…謙也君が私を?
答えなんて決まってるじゃないか


「わ、私も好きです…」

ゴーン

「へ。」

除夜の鐘が鳴る

“ほんま!?”

謙也君が嬉しそうな声を上げる

「ん、ほんま!」

“よっしゃぁぁっ。”

「ふふ。」

“ぁ、えっと、あけましておめでとう”

私が微笑むと謙也君が改まる

「ぁ。あけましておめでとう」

“今年もよろしく。そして、これからよろしく”

「うん。こちらこそ、よろしく」


“おん”


2014、君と私の気持ちで始まった




ーーーーーーーーーーーーーーーー
謙也、可愛いと思う
ヘタレというところがまたいいよね



おまけ

「ねぇ、もしかして、狙ってあの時間に電話してきた?」
「せやで!おかげで、忘れられない日になったやろ!」
「うん。なったーっ」


更におまけ

「ぁ、謙也」
「ん?なん?」
「そろそろ付き合って一年だね」
「せやな!」
「でさ、思ったけど」
「なん?」
「31日?1日?どっち?」
「ぁ。」


同時に鳴ったからいまいちなところw


終わり

prev / next

[ back to top ]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -