ポッキーの日
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「ん。」

「あーん?何の真似だ、藍。」

「え、ふぉっきーげーむ。」


「あん?ポッキーゲームだ?」

私は今ポッキーを口にくわえて跡部に突き出している


「そ!ドキドキハラハラ!ポッキーゲーム!」

そう、言うために一本食べてしまった
まぁ、いいや
まだあるし


「……。子供か。」

「中学生は子供だ」


「………」

(勝った!!)


私がふふ、と笑うと、ちっなんて舌打ちをした


すると、跡部からポッキーをくわえた

…え?

固まった


「早くしろ。溶ける」


「え、ちょ、私が最初くわえる」

私は慌てて言うと跡部はお構いなしに「ん、」と突き出す


ちょっと待って。くわえるの照れるからやだ。
やだぞ。

けど、こうなったら跡部に逆らえない後が怖い


私は勇気を出してパク、と食べる


サク、サク


ヤバい、自分から言ったのは良いけど


照れる…
よく考えたら

キ、キスしちゃうじゃんね、これ

いや、恋人同士だから、するけど、なんか、これは、照れる……


そんなことを考えてるとあと少しで終わる

「ん、く…」


ちゅっ


「!?!?」


案の定キスをしてしまう



「あーん?ポッキーゲームもいいな」

「え?」


「ポッキーキスも中々いけるな?唇、甘かった」


ぼんっっ


私の顔から火が出た、気がした



それから変なスイッチが入った跡部。
ポッキーをたくさん買ってこいってメイドさんに言ってたから、私はこっそり長いやつを頼んだ



それなら、唇にたどり着く前にお腹いっぱいになるから


けどあまかった。
跡部はポッキー折ってキスしてきた



(負けた…)



お互いの唇が甘かった。




2013.11.11
ポッキーの日


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