小説 四天宝寺 短編 | ナノ


▼ え/い/け/ん/!/2/

放送が鳴る合図の音が流れる
キーンコーン

【英語科からのお知らせです。英検の結果が届いていますので、昼休みに英検受験者は宮川まで来てください】


ぽろ…


「ちょ、貴子。卵焼き、落ちた」

私は、英検という言葉に過剰に反応してしまい、おかずを落としてしまった

「あ、ごめ…」

今、親友の佳那と教室でお昼ご飯を食べていた

え、待って昼休みって今だよね?


そう、佳那に聞くと「他に昼休みがある?」なんて言われた
佳那のアホ。意地悪。すっとこどっこい。

そうにらんでると早く食べなよ、と怒られた

ぱたん、とお弁当箱をしまうとクラスの男子が私の事を呼んだ

「新井ー。白石達が呼んでるー」

迎えにきてくれたのだろうか
私は佳那に行ってくる、といい、男子にありがと、というといそいそと廊下に出る

すると、銀さん、白石、健ちゃんがいた

「一緒に聞きに行こうや」

そう言った白石に頷いた





-----------------........



「し、白石と銀さん合格、わ、私は…」

聞けずにいる

「はよきかなお昼時間終るで?そっちの組、次体育やろ。」

「そうだったーーーー!…くそう、早くしないといけないのに、何故か壁が!見えない壁g・・「はよ、しいや」すみません」


私のボケは先生によって中断された
私は、宮川先生に頭が上がらないのだ


観念して私は合否紙を受け取る


「…っ。」

そっと開くと


「…ご、合格…?」


合格だった


「おぉ、おめでとう!」

「おめでとさん、貴子はん」


………


「あ、あら。」



「反応薄っ」


そう、白石が笑う

「あ、いや、なんか受からないと思ってたから…。現実かなって…。」


「なんや、それ。まあ、なんにせよ受かったんや。放課後皆に報告やな?」


先生含めて3人を見ると笑って『おめでとう』と言ってくれた


泣いた。














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