小説 四天宝寺 短編 | ナノ


▼ 幼なじみだから

「…蔵と楽しそうに話してるから、凄い、辛い…」

「ぇ」

「すまんなあ、俺ら、幼なじみやからどうしてもこうなるんや」

「ぇ、ごめんね?ただの、幼なじみだから!!真面目に!こんなエクスタシー男恋愛とかないから!変態だし」

「おい、なんてゆうた今。」

「すみません」


「ちょっ…」


「あぁ、すまん。今日一緒に帰ろうや。ほな、またな、貴子」


「おう。またねー」


……と手を振り、見えなくなったところでゆっくりと手を降ろした



「嘘だ」


そして呟く言葉



「あり得ない。もう、やだ」


呑み込まれてゆく言葉




「恋愛とかないから、なんて、嘘だ」




幼なじみでも、恋をする




私は、今日も強がった





あの日、幼なじみだからだとか誤魔化さないで告白してればよかった



私は今でも後悔をしているんだ



一ヶ月前のあの日を


もう、今更、遅い

 



ー幼なじみだからー

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