小説 四天宝寺 短編 | ナノ


▼ ○○を買いましょう

「よし、これでクリスマスの買い出し終了やな」

レジをすぎ、袋に買ったものを詰めると、蔵が言う

今、クリスマスパーティーの為にレギュラー全員で来ている
正直、騒がしくて迷惑だと思う

「楽しみっちゅー話や」

「謙也さんはガキっすね」

「ぇ、私も楽しみにしてるんだけど…」

「貴子先輩は元々ガキってわかってるからええわ 」

「何で私だけ!?」

財前君のキツーイ毒舌を浴びる
くそう。中学生はガキだもん。いいもん
財前君もガキだし!

私はそう、反抗しておいた


「ほらほら、帰るで」

「えー!遊んでいかへんの!?」

健ちゃんが言うことにブーイングを起こす金ちゃん

「金ちゃん…?帰るで?」

「ど、毒手はいやや!!」


蔵の圧力が怖くて、金ちゃんが私の後ろに隠れた
え、待って、私も腕の餌食になる…
まだ、死にたくないんだけど!?


「やかましかね…ほらいくばい」

結局、千歳君の言葉で帰ることになった
流石、大きいだけあって包む込む神だ!
なんか違う気がするけど気にしない

皆、歩き出した

「あ」

すると、服屋の所で小春ちゃんとユウジが立ち止まる

「どうしたの?」

私が声をかけるとふふ、と小春ちゃんが笑う


「ねぇ、皆貴子ちゃんが可愛くなったところ、見たいわよね?」


?何言っているんだろう
私が可愛くなったところ?ナイナイ。無理だよね、絶対

「貴子が、可愛くなったところ?」

ちょっと、反応しないでよ蔵っ!



「貴子が、可愛くなったところとか、ないやろ」

流石、幼なじみ
よくわかってますね。
けど、イラッときた
蹴らせて 

「ユウジ、滅びてこい」

「あだっ!!ほら、こんな奴可愛くなったところなんて言葉無いわ!」


「…うわあ、無いわあ、」
「ユウジさん、そういう人だったんすね」

謙也と財前君が凄い哀れそうな顔で見る
可哀想に


「んな!?」

「まぁまぁ、ユウ君はウブやから!」

「あぁ、せやな」


なんの話?

私が首を傾げていると小春ちゃんが口を開く

「ということで、服、買いましょうか」

「は?」
いや、待って待って
話、流れたんじゃないの?


私は、どうやら、これからいろいろされる模様です

prev / next

[ back to top ]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -