小説 四天宝寺 短編 | ナノ


▼ 伝わらない

「光好きーっ」

「あー、はいはい」

「えぇ…冷たいよ…」

「言う人、間違えてるんとちゃいますか」

「んー、合ってる!」

「さいですか」

 

そんな会話もここまで


「貴子?ここにおったんか、帰るで」

「おお、ユウジっ!帰ろう帰ろう!」

笑って俺から離れて先輩の前に立つ貴子


昔は貴子の前にいるのは隣にいるのは俺やったのにどうして、向こうに行ってしまったんやろうか

幼なじみだから気づかなくて離れたら気づいた気持ち


「光!バイバイ!」

「ほな、またな」


「……また、」

そう返すと二人は並んで帰る
楽しそうに笑ってて
涙がでるかと思った

もっと、早く気づいていれば貴子の隣に俺がいたんかな

そう、女みたいは事を考えて笑った


「アホちゃうか…」

そう呟いて流れた涙は夕日に飲み込まれた





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なんか、切ないのを書きたくて。
衝動的に。
え、なんか、女々しい…?
すみませんでした
なんか、書いてるうちにこんなものに(・∀・)
まぁ、うん。ありがとうございました





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