「ねぇ、「見えてるの?と、お前は言う」
「…正解。ねぇ、連二…本当に見えてるの?」
「あぁ」
私はずっと気になっていることがある
本当に気になる
柳のその糸のように細い目で世界は見れているのだろうか
この質問は何度もしてしまう
「うーん…何だかなぁ。」
「全く、お前が今後質問しなくなる確率、0%どれだけ気になっているんだ」
「だってー。気になるんだもの」
私がぶーっと言うと連二がフッと笑った
あ、もしや馬鹿にしたなっ
そう言おうとしたら
「大丈夫だ、お前のその可愛い顔も、手も見えてる。唇を見るたびキスしたくなる」
「な…っっ」
顔に熱が集中した
「だから…これからその質問をしそうになったらその口、塞ぐぞ」
「なんで…っん…っ」
私が反抗しようとすると口を塞がれた
…連二の唇によって
「こう、やってだ。わかったか」
「はーい…」
きっと、真っ赤な顔をしてるに違いない
なのに、懲りないのが私なのである
「ねーねーその目さー」
「…」
「え、ちょ、無視!?」