「おはよう。佳那」

私が登校すると幸村君がいた

彼は、私の幼なじみであり、また私の彼氏である

めっちゃかっこいい

本当にかっこいい

テニスしてる時なんて、もう……っ!!

………なんて力説してると、軽く三日は 語れるから、ここまでにしておこう

「おはよ、幸村君」

私がそう言って席に着くと幸村君が私の 所に来た

「そろそろ、春休みだね?一緒にどこか に出かけよう」

そんな嬉しいことを言ってくれる

「いいけど……身体に差し支えない程度 に、ね?じゃないと私真田さんに怒られ ちゃうから」

クギをさすと幸村君が拗ねたような感じ に後ろから私を抱きしめた

「いいんだよ、俺は。残りの時間を佳那との時間を楽しく過ごしたい」

「……うん。」

なんて悲しいことを言うんだろう

そういえば、今日は2月27日
9日後は、3月5日

その日は、幸村君の誕生日

私はいまだに後ろから抱きしめている幸 村君に言った

「ねぇ、幸村君!」

「んー?」

幸村君は私の頭に自分の頭を乗せてきた 正直重い

「あのさ、9日後にさ、幸村君の誕生日 があるでしょ?プレゼント何が欲しいか なー…って思って」

私がそう言うと幸村君はちょっと考えて 言った

「えっと、定番に手編みマフラー、かな?」

「もう、春になるよ…」

「春、夏、秋、冬つけるよ」

「変人に思われるよ…」

私は漫才のような会話になったのに区切りをつけた

「もう……他にない?」

すると、幸村君が私の肩に顔を埋めた

幸村君のちょっと癖っ毛の髪の毛が私の首とか に当たってくすぐったい

「じゃ、ねぇ…まず誕生日から苗字じゃ なく、名前で呼ぶこと。あと、その日は 1日佳那を俺の好きにさせてもらうよ」

「え、名字!?」

名字で呼ぶなんて恥ずかしくて、無理だ

精市………

うわぁ、ムリムリ!

「当たり前。もう彼氏彼女なんだから。 第一に、一緒になって、自分の苗字を旦 那さんに言うのおかしいでしょ?」

「な……っ」

幸村君は意地悪そうに笑っている

今の言い方だと、つまりは、そういうこ と


「うぅ……」

顔が熱い

「あ、と……」

そう幸村君がそう囁いた

そして顔を上げて…

ちゅっ

「ひっ」

耳にキスした

私は驚いて後ろを振り向く

そこには意地悪そうに微笑む幸村君

「3月5日には………」

そこまで言うと私の唇にぷにっと細い綺麗な指をおさえた

「ここにするから、ね?」

「っ!」

3月5日が来て欲しいような来て欲しくな いような……

そんなふわふわな感じだった

(プレゼントは……)(君)


2013.3.5
happy birthday!!
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