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「シズちゃーんっ」
「しず、お…」
「静雄ー」


三人の声に呼ばれて、目を覚ますと、目の前には三人の顔があった。
どうやら、ソファーで寝ちまってたらしい。臨也と一緒に起きてコーヒー一緒に飲んででかけてくるって言ったあいつを見送った…までは覚えている。そこからの記憶がない。
…まぁ寝てたということだろうし気にしないことにしてもう一度目の前にいる3人に目を向ける。



「はよ…サイケ、津軽、デリック」


ぽんぽん、と頭を撫でながら起き上ると、3人は嬉しそうに笑った。どうやら俺が起きるのを待っていたらしい。



「シズちゃん、デリちゃんがね、静雄は寝てるからおこすなっていったんだよ!」


「当たり前だろ、静雄は疲れてんだから…兄貴はもう少し大人になれって」


「しずお、疲れてるのか…?どうして…?きのう、いざやに、苛められてた?」


「津軽先輩、気にしないほうがいいっす」




サイケがむっとした表情で俺に告げ口?をしたかと思えば俺をかばうようにサイケを宥め、津軽が心配そうに…俺を覗き込んでくればまだ早いと止めるデリック。
津軽はおそらく昨日の夜中声が漏れていたことで心配したんだろうけど。


つーか、サイケのほうが兄貴になんのに二人をまとめているデリックのほうが兄貴らしくて。こいつ、絶対疲れるだろうなと考えを巡らせる。


「ありがとな、デリック。俺大丈夫だぞ?」


言いながら俺と同じ顔をしたデリックを撫でる。同じ顔のやつを撫でるってなんか変な感じだけど、すこし嬉しそうな顔をされて嬉しくなる。


「でもね、サイケ、シズちゃんの寝顔見てたら眠くなったのー」

「おれ、も」


めをごしごしとこすりながら言うサイケとサイケに同調して頷く津軽。


「皆で、寝るか?俺もまだ眠いし」


「いいの?ますたー、帰ってくるんじゃないの?」


「別にあいつのせいで眠いんだし、構わねえだろ」


そう言って、ふかふかの絨毯の上に4人で寝ころぶ。
サイケが、「つがるは俺の抱き枕ね!」と津軽を抱きしめすぐに寝息を立て始め、津軽も津軽で安心したように眠り始めた。



「デリック?」


視線を感じて俺の隣に寝転んでいるデリックをみると、俺の顔をじっと見つめていた。



「静雄、えと…おやすみ」


目が合ってしまったことによりきまずそうに目をそらすと俺に背中を向けようとするデリックを抱きしめる。


「お前は、いいやつだなー。弟なのにな…俺には、甘えて良いんだぞ?」


「しず、お……」


こちらを振り向いて思い切り抱きついてくるデリックの髪を優しくなでてやる。津軽とサイケが仲良しで、なおかつ子供みたいな性格だから、きっと色々我慢しているんだろう。



「静雄、好きだ。ありがとな」


「おう、いつもごくろうさん」



いつのまにか、サイケと津軽、俺とデリックはお互いを抱きしめたまま深い眠りに落ちていた。





(ただいま…って何この天国。いやまずデリたん、何俺のシズちゃんに抱きついて寝てんのさ起きろ)
(うるさい…お前のせいで静雄疲れてんだろ)
(!?あれ、君そんな怖い子だったっけ)
(静雄はおまえになんてわたさねーよ)
(ちょっとまってシズちゃんは君のママだよ落ち着いて)
(お前が落ち着けよ)
(ん……?臨也?)
(あ、シズちゃん!シズちゃんは俺のだよね!)
(うるせぇ!サイケと津軽が起きるだろうが!)
(………)
(ははっ、残念だったな、マスター?)





♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀
サイツガにはお兄ちゃんだけど静雄には甘えたいデリたん。
3人が可愛くてしかたない静雄ママ(not女体化)。
みんな可愛いけどデリたんに静雄は渡したくない臨也パパ。
デリたんと臨也パパはママに隠れたところでバトルしてるといいです。
サイツガはちゅっちゅラブラブ。

ゆいさんからのリクエストでした。
こんなので大丈夫でしょうか…臨也最後しか出てきてない\(^o^)/
リクエストありがとうございました!



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