俺の、脳内は憎たらしいほど臨也の顔で埋まっていた。
「さみしくなって、おれに会いに来てくれないかなぁ、って言うんだよ。でも、元気そうだから良いかって津軽を見てわらうの。津軽は、おれのなのに!」
むうっと膨れながら津軽にさらにひっつくサイケに、臨也と俺を重ね合わせてしまった。
ノミ蟲と俺なんて、ひっつくなんてことしたことねぇし、したいと考えたこともなかった。でも、でも。
「シズちゃん、シズちゃんの好きな人は、どんなひと?」
その言葉に押されるように、俺は携帯を持って立ち上がった。むかつく笑顔で俺に話しかけてきてたあいつが急に池袋に来なくなって、寂しかったのかもしれない。
電車すらも遅く感じ、新宿に着いた時にはもう俺は歩くというより、走っているに近かった。
臨也のマンションに着くと、オートロックのエントランスから、携帯を触りながら臨也が現れた。
いつもなら、怒声が真っ先にでるのに。俺は声が、出なかった
「げ、シズ、ちゃん……」
「臨也」
「な、なに。今日こそ本気で俺を殺しに来たの?」
嫌だなぁ、と大げさにジェスチャーをつけて言う臨也が、ちらりと俺をみた。
瞬間、俺は顔が赤くなるのを感じる。嗚呼、やっぱり風邪ひいてんのかな
「っ………、」
「ちょ、シズちゃん?どうしたのさ……なんかいつもと違って可愛い、んだけど」
「うるせぇ、馬鹿。なんだよお前俺のことすきなのか?」
「えっ、ちょっと…、なんなの、君」
あの臨也が、動揺していて。なんだかそれが面白く感じてしまい、小さく笑うと抱き寄せられた。
「は………?」
「調子にのらないでよね。俺はシズちゃんに流されるほど馬鹿じゃない」
「なら離せよ」
「やだ」
抱きしめられても俺は、直立不動の状態で。
感じるのは自分の心臓の音か、臨也の心臓の音か。
「………いざ、」
「好きだよ」
「…っ」
「シズちゃんが、好き」
くそ、熱が上がった。
(マスターたち、どうなったかなあ)
(なかよく、なるといいな)
(おれと津軽みたいにラブラブできたらいいね!)
(ん………なれるかな)
(なれるよ!)
♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀
駄目だ!こんなのでごめんなさい………
最後とかもう迷走しすぎだろこれ………
ありがとうございましたサイツガ途中空気でしたね←
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