いつも通りの日常。 それは普遍で、でもとても、大切な毎日。 僕と君と。時々先輩。 あめのひ。 金「あー…何や最近、雨ばっかりやなぁ…」 財「まぁ、梅雨入りしたしな。しゃーないやろ」 金「あー!またひかる、しゃーないって言った!」 財「…それが、何や」 金「だめやって言うたやろーそうやって、すぐ諦めんの。よくないで」 財「いや、自然現象相手に諦めるも何も、ないやろが…」 金「そないなことないで!本気出せば、梅雨なんぶっとばせるんや!」 財「無理やから」 金「無理やなーいー諦めんかったら、人間何でも出来るの!なぁ銀!せやろ!?」 銀「む…せ、せやなぁ…」 財「師範巻き込むなや。師範困らせんなや。ホンマすんません、師範。こいつバカで」 金「バカちゃうもん!ちゅーかひかる、銀のことばっか庇うねんな」 財「当たり前やろ!師範は俺のオアシスや!!」 銀「おあ…」 金「む……ひかる、ワイと銀と、どっちが好きなん?」 財「阿呆。そんなん、決まっとるやろが」 金「…せやんな、いっくら銀がオアシスやからって、ひかるがワイより銀のんが好きなわけ…」 財「師範に決まっとるやろ!(キパッ)金太郎に比べて、師範は大人やし、優しいし、かっこえぇし、余裕あるし、強いし、でかいし、料理上手やし、裁縫かて得意やし、それからそれから…」 金「…ぎ、銀なん、嫌いやーもう、帰る!!」 銀「金太郎はん!傘も差さんと!!…財前、今のんは自分が、言い過ぎや」 財「なんでです?俺、ホンマのことしか言うとらんっすけど。ちゅーかまだ、言い足りんのですけど」 銀「…な、何をや」 財「師範のいいところっすわーホンマ、止め処なく出て来るっちゅー話っすわ」 銀「そ、それはもうえぇから…」 春「やけど!そんなこと言うても、財前ちゃんが一緒にいたいんは、師範やのうて、金太郎はんなんやろ?」 財「う…」 銀「小春はん、一体どこから…まぁ、それは置いておいて。そうなんか?財前」 財「そ、そないなこと…」 春「そないなこと?」 財「な、ないっすわー(脱兎)」 春「あらん、行っちゃった〜」 銀「小春はん…今のはちょっと…」 春「やり過ぎやった?えぇのえぇの。あれくらい言わんと、財前ちゃんも素直になれへんから。きっと今頃、二人で一緒に帰っとるわよ。財前ちゃん、傘2本持っとったし」 銀「そうか…なら、えぇ。財前ももう少し、金太郎はんに対して素直になれば、えぇんになぁ…」 春「あれはね。財前ちゃんなりの甘えよ。金太郎はんやったら、許してくれるて、わかっとるから。せやから、あないなこと、言うんよ」 銀「む…なかなか、複雑のようやな」 春「ふふ。そうかもね。でも、根本的な部分は、めっちゃ単純なんやで?」 銀「と、言うと?」 春「お互いがお互いを、めっちゃ好きっちゅーこと!」 はれのひ。 金「なぁなぁひかるー今日の帰り、たこ焼食うて帰ろうや」 財「えー」 金「えーて何やねん、えーて」 財「たこ焼やのうて、ぜんざいやったら付き合うたってもえぇわ」 金「えー」 財「えーて何やねん、えーて」 金「昨日かてぜんざいやったやん。今日はたこ焼やろ、順番的に」 財「的にて何や、的にて。乱れた日本語使うなや」 金「ひかるかて!しょっちゅうブログで「〜なう」とか「俺的には」て、言うとるやん!」 財「……ちょお待て、自分、いつの間に俺のブログ見とんねん。アドレス誰に聞いてん」 金「白石!」 財「部長…あとで嫌がらせしたる…!!」 金「それよりたこ焼食い行こうやーなぁなぁなぁー」 財「ちゅーかお前、ネット環境あんねんか?え?携帯もPCも持っとらんやん。どうやって見とんねん」 金「謙也のけーたい!」 財「謙也クン…あとで泣かしたる…!!」 金「そんなことより、たこ焼ぃ!えぇやろ、一緒行こうや」 財「…えぇで。やけど、条件があんねん」 金「じょーけん?」 財「金出すんは、部長と謙也クンや。俺の個人情報売りよってからに…!帰ったら、ブログ移転せんとならんやん!ちゅーかあの人ら、どうやって俺のブログ知ってん!誰にも教えとらんに…!!」 金「んーほんなら白石と謙也から、金貰うてくるわ。ちょお待っとってや」 財「おー、任せたで」 −間− 白「ちょお財前!何やねん金寄越せて!カツアゲか!」 謙「せやで、光!何で俺らが金渡さなアカンのや。ちょっとしたイジメやで、イジメ!」 金「ひかるー何や文句言われた」 白「普通いきなり金寄越せ言われたら、文句の一つや二つ出るやろが!」 財「あー…ホンマに?うざいっすわー」 謙「うざいやないやろ!ちゅーかホンマ、何やねんいきなり…」 財「やって、二人して俺のプライバシー侵害しとったやないっすか!しかも、金太郎にまでばらしやがって…」 白「プライバシー侵害?何の話やねん」 金「白石と謙也、ワイにひかるのブログ見せてくれたやろ」 謙「あぁ、あれか…やけどな、俺らかて光に気ぃ遣うたってるんやで!ちゃんと、金ちゃんのこと書いてある記事は読ませんよ…」 財「あーーーー!!!!」 金「?ワイが、どないしてん?」 白「あんなぁ金ちゃん。財前な、自分のブログに金ちゃんのこと…」 財「あー!!!あーあーあーあー!!!」 白「…これ以上、言われたいんかなぁ?財前くーん?」 財「…部長、酷いっすわ!」 謙「白石、今のはちょお酷いで?…俺らも勝手にブログ見とったことは謝るけどな。光も金なん、せびるんやないで?」 財「…っす」 金「で、どうなってん?ひかる、たこ焼一緒に食うてくれんの?」 財「…もう、えぇよ」 金「えぇて?」 財「あぁもう!行くっちゅーとんねん!ほれ、さっさと支度して帰るで!お疲れっした」 金「あ、ひかる待ってや!ほんじゃあ、またな!」 財「えぇか金太郎、もう俺のブログ、絶対に見んなよ」 金「えー嫌や」 財「何で!!」 金「やって、ワイが知らんひかるを、ワイ以外の奴が知っとるなん、嫌やもん」 財「あぁもう!…もうえぇわ。好きにせぇ」 金「やったー!あ、やけどワイ、けーたい持っとらんから、また謙也に見せてもらわんと…」 財「それはアカン!…まぁえぇわ。ほれ、行くで」 金「おん!!」 白「…で、俺ら何損や?」 謙「別に損ちゃうやろ。あの2人が仲良ぅしとるん、見れたんやし。それで十分や」 白「ま、そうやな…てぇあいつら!まだ部活終わっとらんわ!!ちょ、待てぇ!!勝手に帰るんやない!!!」 謙「はは…さすが、光と金ちゃんやな」 こんな毎日。 大切な君と、それから時々先輩たちと過ごす、毎日。 それをどんなに俺が大事にしているかなんて、きっと誰も知らないんだけど。 それでいい。 財「ほれ、さっさと行くで」 金「待ってや!一緒に行くんやから!!」 君がいれば、それで十分だ。 End. Thanks 30000HIT |