・徒野 沙城(あだしの さしろ)

 25歳。あらゆるものを解体するのが好き。だがそれ以外のことには興味はなく、解体に没頭するあまり食事を忘れることもしばしば。
 解体作業の時間以外は、死んだような目の無気力青年である。話し方も動作もだるさ全開。だが、一度解体となると途端にてきぱきと作業に取り掛かる。解体対象は無機物だけではなく、動物、人間にも至る。また、物体のみにとどまらず、人の声音を頭の中で『分解』してその声音に微かに含まれる感情を割り出して把握する、などといった、形ないものの分解もある程度できるらしい。
 特監室では、戦闘で人間を解体しに行ったり、敵方の武器や罠などを解体したりしている。しかし得意なのは解体のみなので、物を直したり組み立てたりすることは不得手。
 武器は鉈。戦闘の最前線に出る場合は腕、頭部、脚、といったようにおおまかに解体するのみに(渋々)留めるが、戦闘終了後など暇がある時は、目、鼻、耳、指、爪、骨の一本に至るまでとことん解体する。また、それで拷問を任されることもある。
 ただ、解体にのみ重きを置くせいか、物や人の美醜の見分けがつかない。それ故に、たまに美形男性の顔を解体しては芽翠に恨まれる。
 特監室に入った理由は、『人間を解体したいから』。


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