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「#エロ」のBL小説を読む
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 がさごそ。

 なるべく荒らさないように気をつけながら、慣れない手つきで引き出しなどを調べていく。
 今手がけている棚から見つかったのは、ビーズやビー玉、パズル、サイコロ、お手玉など。
 どうやら子どもの遊び道具の置き場所らしい。
 内容からすると女の子の物だろうか。

 馴染みのあるサイコロを手にとって何となしに見つめていると、背後から声が掛かった。



「飴凪、そっちは何かあったか?」

「ううん、あんまり…」



−いきなりの世界の急変。

 その中で唯一出会った、自分と同じ世界の人間が彼だ。
 虹村修造。
 180p程度の身長と黒髪を持ち合わせる、頼りになる存在である。

 地蔵の指令通りコンビニに向かい、不気味な店員相手に買い物を済ませた後、戻ってお供えをしたのだが−。

 例の如くチョコレートが地蔵に消費された瞬間、ぴしりと頭に亀裂が走った。
 反応する間もなく、目の前で真っ二つに割れた地蔵の頭に、雅は叫んだ。
 彼女の頭の中は最早祟りのことで一杯だった。
 しかし幸いにも、早くも彼女の性格を熟知したのか。

 そのパニックを見事に納めた虹村が、崩れた地蔵の頭の中から鈍く光る鍵を発見した。
 どこの鍵であるかが分からないのが問題だったが、それについては落ち着きを取り戻した雅が解決に導いた。
 地蔵の胴体部分に、文字が彫り込まれていたのだ。


“原点に戻るべし”


 原点と言われれば、思い当たるのは各々がこの世界に足を踏み入れた場所だろう。
 雅は古い町並みに紛れた民家で、虹村は木造の学校。
 とりあえず近い方からという話でまとまり、民家から試してみたが、ビンゴだった。
 鍵を穴に差して押し込みながらグルグル回す、中々コツのいる仕組みの扉だったが、虹村は手先も器用らしい。

 外観こそ江戸時代風の家だったが、ぼんやりとした暗闇で目を凝らしたところ、内観は自分たちの時代と何ら遜色はないようだった。
 やや和式よりではあるが、畳とフローリングの混在した、一般的な内装だ。
 初見では、室内は豆電球程度の明かりが所々に見られ、物音は一切聞こえなかった。

 一応見知らぬ他人の家ということで、控えめに捜索を開始した。

 月が見えるこの時間帯、家主達が眠っている可能性は大いにある。
 コンビニの一件を視野に入れると、ここの住人も人間であるかは怪しいところだ。
 念のためと、始めに全ての部屋は確認したが、生き物の気配はなかった。

 ただし、埃などは積もっておらず、冷蔵庫などには真新しい食料品なども揃っていることから、生活の痕跡は十分にある。
 たまたま留守にしているのだろうか。

 色んな予測を立てた上で相談した結果、思い切って電気を付けて動いている。
 雅の恐怖を紛らわす為にも、虹村の提案で片っ端から明かりをつけて回っていた。
 勿論リスクもあるだろうが、懐中電灯などで暗い中ちまちま探索するよりは明らかに効率的だ。



「−ざっとひと通りは探したけど、今んとこはめぼしいもんは見当たらねぇな。原点に戻る、以外のヒントも特にねーし」

「そうだね。でも原点っていったら虹村君のいた学校にも行かないといけない気がするけど…学校も鍵がかかってるんだよね?」

「ああ。もしかしたら学校の鍵がこの家から見つかんのか?」

「うん、その可能性はあるかも」



 虹村に視線を合わせた瞬間に、雅が掌で転がしていたサイコロがコロリと地面に転がった。



「あ、…」



 慌てて拾おうと屈むが、それより先に、微かな物音が耳を掠める。

 かた。



「!」

「っ…虹村くん」

「ああ、聞こえたよ」



 彼が鋭く睨む先は、二階へと続く階段だ。

 顔を見合わせて互いに頷くと、極力音を立てないように動き始める。
 何が起こるか分からないこの世界では、離れる方が危険だ。
 行動する時は一緒に動くことを、予め話し合っている。
 二人揃って、慎重に階段を進んだ。

 昇り終えると、向かって左に木造の引き戸。
 右に障子扉。
 真正面には小さい扉。

 全て一度調べた場所だ。
 真正面は確か、所謂屋根裏部屋のような構造だった。
 ここは順番に見回るしかないかと、虹村がまず左の引き戸に手を掛ける。



「大丈夫…?」

「おう。一応、少し離れとけよ」

「…うん」

「…まあ、あんま無茶はすんじゃねーぞ

「はい」



 何度目かの何気ないやり取りの後、軽く息を吐ききった虹村が勢いよく戸をスライドさせた。

 ガラッ。

 掠れた音と共に、視界が開ける。
 暗闇の中、曖昧に形が浮かぶその部屋自体は、調べた時と比べても変化は感じなかった。
 雅が壁に手を伸ばし、パチリと電気のスイッチを入れる。

 白い光に照らされた空間を見渡すが、何かが潜んでいる様子もないし、物が動いているわけでもない。



「…?何も、ない、…ね」

「…そうだな」



 しかし、何となく腑に落ちない気がする。
 形の見えない違和感は、互いに感じ取っているらしい。



「とりあえず、他の部屋も見てみるか」



 確信できないそれに気持ち悪さを感じながらも隣に移ろうと、虹村は“一度目と同じように”そのまま扉を閉めた。



「!あ…」

「!っ、」



−同時に、二人揃って息を呑む。
 気づいた、違和感の正体。
 唖然と言葉がこぼれ落ちた。



「何で…電気…」



 そう、この家の電気は片っ端からつけて動いている。
 勿論、調べ終わったこの部屋もだ。
 部屋を去る際に電気を消した覚えはない。

 にも関わらず、先程開けた時に、雅は電気をつけたのである。

 つ ま り は − 、



「…オレ達以外にも、いやがるな」



 故意に、存在をアピールしようとしているのだろうか。
 警戒の色を強くして、虹村が眉を顰めた。

 気遣うように隣を見やると、やはり固まっている。
 一緒にいて分かったが、地蔵関連の取り乱しようといい、彼女は大分恐がりだ。
 心配に駆られて思わずその腕を引くと、もう片方の手が伸びてきて虹村の服の裾を引っ張った。

 その意図を正確に汲み取り、彼女に合わせるように屈む。



「どうした」

「…虹村君、下でも変化があるみたい」

「!」

「多分…テレビがついてるよ…」



 蒼白な顔で耳打ちされた内容に対し、咄嗟に聴覚に神経を注いだ。
 すると、確かに鼓膜が捉える雑音。
 アンテナの具合か、ノイズ音が聞こえてくる。
 勿論、テレビをつけた覚えもない。

 どうしたものか悩むが、選択肢は限られている。



「−飴凪、」

「うん、大丈夫。降りよっか」



 ぽんと頭に乗せられた温度に、雅もできる限りの笑みで応えた。

 怖いのは自分だけではない。
 いくら頼りになるといっても、同じ年齢の人間だ。
 男女関わらず、未知のものには恐怖を感じるのが当たり前。
 それでも優しい彼は自分の意見を最大限に尊重してくれるだろうが、気を遣わせたり甘えてはいられない。

 せめてもとしっかり手を掴ませてもらうと、一拍置いて力強く握り返された。



「っし、行くぞ」

「了解」



 昇りと同様に、息を潜めて一段一段踏みしめながら降りていく。
 一階の床に降り立ち、テレビのある部屋−居間へと引き返した。
 ここは、雅が棚や引き出しを集中的に調べた場所でもある。

 背中にひやりとしたものを感じながら足を踏み入れると、二階の時とは異なり、一発で見抜ける間違い探し。



「!うわ…」

「これはまた、あからさまじゃねーか」



 砂嵐のテレビの前には、テーブル上に座り込む人形が異色の存在感を放っていた。

 金髪を綺麗に巻いて赤いドレスを身につけた、幼い顔立ちのフランス人形。
 瞳を縁取る長い睫毛も、歳に見合わぬ赤い唇も、思わず魅入る程に美しい。
 確か、違う部屋で見かけた記憶があった。
 人形が自分で移動してきたとでもいうのだろうか。

 しかし、その小さい両手でテレビのリモコンを抱えている。
 無機質なガラス玉は、テレビの画面をじっと見つめていた。



「…テレビ、見たかったのかな」

「残念ながら調子悪いみたいだけどな」

「他のチャンネルも映らない感じ?」

「それは何とも言えねぇけど」

「リモコン触ったら怒られると思う?」

「…相変わらず変なとこで肝据わってるよな」



 あれに挑めるとかスゲェよ。

 呆れたような苦笑をいただくが、テーブルに近づこうとすると止めることもなく当然のように着いてきてくれる。
 そんな男前な部分にほくほくしながらも、別の心臓の動きも感じ取っていた。

 距離を縮める程に、空気が冷える。
 恐らく、気のせいではないはずだ。
 背筋が寒くなるような、あの感じ。



「…飴凪、やっぱりオレが前に出るわ」

「だめ。コンビニでは虹村君が頑張ってくれたじゃない。今度は私が行く」

「はぁ…おめーも大概頑固だな」

「うん、実はよく言われる」



 いつものように半歩前に出ようとしてくれた彼をやんわり押さえて、人形と向き合う位置までたどり着いた。
 まるで生きているかのような大きな蒼瞳に気を取られながら、口を開く。



「…初めまして、お邪魔しています」

「話せんのか」

「分からないけどこういうのは挨拶からかなーと」

「一理あるか」



 どこか感心したように納得した虹村の前で、人形との交渉を続けた。



「テレビ、見たいんですか?」

『…』

「映るかは分かりませんが、チャンネルをお借りしてもいいですか?」

『…』

「…ちょっと失礼しますね」

「結構グイグイいくなオイ」



 そっとチャンネルに触れるが、注意深く観察しても、特に人形に動きはない。
 返答があったわけではないがYESであると判断して、チャンネルを回した。

 ザーザー、ザー…。

 二回目、三回目と続けるが、同じ砂嵐の画面が過ぎていく。
 諦め掛けた七回目、ついに変化があった。



“−次に、寝かしておいた生地を使います。調味料と混ぜた…”



「!映った」

「やったじゃねーか」



 灰色だった画面に、色彩が混じる。
 鮮やかに流れたのは、クッキング番組らしい。

 ぱっと顔を輝かせた雅だったが、ふと指先に触れたものに、びくりと反応した。
 冷たいそれに視線を辿れば、人形の右手が当たっている。
 氷のような温度なのに、触れ合った部分からどくりどくりと何かが流れている気配がした。



「!飴凪っ」

「っ待って、大丈夫…だと思う」



 まるで人のような感触にぞくりと身の毛がよだつが、不思議と危険は感じない。
 そのままじっと耐えていると、ジジ…とどこからか機械音が空気を揺らした。



『…テ、』

「−え?」



 紛れた発語に、耳を済ます。

 普段なら考えもしないが、この場で何かが起こるとするならば注目すべき存在は確定していた。
 その作り物の、端正な顔を凝視する。
 小さな唇は閉じられたままだが、確かに音の発信源はそこからだ。



『テ、オシ…テ』

「手?こっちの手?」

『オ…レイ』

「…、」



 ぱっと隣に顔を向けると、頷きが返ってきた。

 意を決して、差し出されている人形の右手を包むように握る。
 ひやりとした無機質物を通して、熱いくらいの脈打ちを感じた。
 何が入っているのかは気になるところだが、とりあえず指示通りに少しずつ力を込める。

 抵抗なく受け入れてくれる質感は、ゴムのようだ。
 親指が1pほど沈んだところで、かちり。とスイッチのような音が鳴る。



「!」



 それが合図だったかのように、人形の瞼が降りた。
 変わりに、胸元のリボンの留め具が、赤く点滅する。

 グイと肩を引き寄せられ見上げると、虹村が真剣な表情で人形に視線を固定していた。
 人形の時とは違う人肌独特の温もりに、身体の力が弛む。
 無意識に、かなりの緊張をしていたらしい。
 静かに深呼吸を済まして、彼同様に見守り体勢に入った。

 二人分の意識が集束される中、点灯部品から音声が流れ出る。



『−…ここにきた人に、カギをわたします。おじいちゃんのがっこうのカギです』

「「!」」



 やや舌っ足らずのソプラノが、機械を通した時独特のスロー機能を交えて再生された。
 年齢からして小学校低学年くらいの女の子だろうか。
 どうやらこの人形は、録画再生機能付きという優れ物だったらしい。

 そしてその内容は、まさに雅達が求めていたものだ。
 固唾を呑んで、一字一句聞き逃さないように神経を研ぎ澄ます。



『カギは、にんぎょうがもっています。ほしい人は、ひだり手をおしてください』

『がっこうにいく人には、わたしのオモチャをかしてあげます。おすすめは、サイコロと、びーだまと、パズルです』

『がんばってください−、ブッ…』



 音声が途切れると、雅の視線はテレビ横の棚へと吸い寄せられた。
 オススメと称された物品を頭の中で復唱、見て照合する。
 サイコロは、雅が床に落とした時のまま畳上に転がっていた。

 どうやら自分が調べた棚は、この人形の持ち主のオモチャ置き場だったらしい。



「とりあえず、言われた物は持って行こっか」

「ビー玉とサイコロはポケットに入るから荷物にもなんねーしな」

「パズルは…巾着袋のまま持って行ったらいいよね」

「ああ。で、あとは問題の鍵だが…」



 ちらりと虹村の目が人形の左手に向けられる。
 これを押したところで、どう鍵が手に入るというのだろうか。
 一応色んな角度から人形を眺めてみるが、鍵らしき物は見られない。



「…ざっと見た感じだと鍵は見当たらないけど。あ、どこかに隠してあってその場所を教えてくれるのかな?」

「いや、人形が“持っている”って断言してたからな…それだったら“知っている”とか言うと思うんだが」

「んー、確かに」

「考えてても進まねーし、とりあえずやってみっか」

「そうだね」



 早速手を伸ばそうとするが、大きな手に遮られた。
 今度はオレの番だ、と髪をくしゃりとされれば、ぽーっとするしかない。

 ダメだ、やっぱりこの人イケメンすぎる。

 恐怖の連続で意識する暇もなかったが、やはり初対面で感じた通り、雅の好みドストライクなのだ。



「…お願いします」

「おう」



 呼吸も忘れて見守る中、虹村の親指が人形の左手に沈んだ。

 かち。

 数分前と同様の乾いた音を認識した瞬間、人形の閉じられていた双眼が開いた。
 ぱっちりと、と表現するには些か勢いが余った。
 カッと見開いたそこからは、ビームを出されても可笑しくない。

 唐突な出来事に身体のリアクションが追いつかなかったが、咄嗟に庇われたのは理解した。
 引っ張られて、視界が狭まる。


−ボン。


 虹村のジャージが視界いっぱいに広がる中、何かが弾ける鈍い音が頭を揺さぶった。



「っ虹村くん!?」

「…大丈夫だ、こっちには何も被害ねーから」

「でも凄い音が…!」

「いや、悪いことは言わねーよ。オマエは見んな」



 虹村を信じないわけではないが、彼の責任感の強さや面倒見のよさも短い付き合いながら分かっているつもりだ。
 例えダメージを負ったとしても、自分の不安を煽らないために黙秘しそうである。
 万が一怪我でもしていたら事だと、虹村の制止を振り切って、身を捩った。



「あ、おい!」



 虹村君の背中の無事だけ確認できれば…。

 テーブル方面を隠すように立つ彼の身体から、背中側を確認しようと顔を出し−、
 そこで、雅の思考は中断された。


−顔だ。
 彫りの深い、美しい子どもの顔。
 先程まで向き合っていたその子が、ごろりとテーブル上に転がっていた。
 しかし、何せ頭だけなのである。

 少し視線をずらせば、胴体は綺麗な状態で初めの位置に腰掛けたままだった。



「…ぇ?」

「あー…」



 上から、何とも気まずそうな溜息が降ってくる。

 あの爆発音は、胴体から頭が飛ばされたものだったらしい。
 頭と胴体の隙間に挟まれていたのか小さな鍵が傍に落ちていたが、雅にとってはそれどころではなかった。
 頭だけとなった彼女が長い金髪をテーブル上に散らばせ、その開いたままの瞳でじっと己の姿を映している。

 何これどんなホラー。

 完全なるデジャヴだ。
 ヒュッとか細い空気音が喉を鳴らし、次の瞬間には恐怖が音として形成された。



「っ…、っあぁあああ虹村君人形の頭がぁあああ!

「…だよな、そりゃこうなるわ」

何これ惨い何なのこれが代償なの!?人形を犠牲にして私たちは鍵を手に入れるのナニソレ罰当たりだよっ

「オイ飴凪、オレの声聞く余裕は…」

虹村君知ってた!?人形とかって魂が宿りやすいらしくてっ

「あるわけねーか」

いやぁあああこんなの祟り一直線だと思うんだけど呪われたら祟られたらどうしようっ

「おう、ホントどうすっかなこの状況」

とととりあえずお祓いに…!神社じゃなくてこの場合はお寺かな!?どう思う虹村君!

「とりあえず落ち着け、な?」

「もご…!」



 ぐっと頭を引き寄せられたと思えば、そのまま虹村の胸元に顔ごと押し付けられる。
 体勢は庇われた時と似ているが、目的と方法が別物だった。
 後頭部からがっちり固定されているため、全く呼吸ができない。



「ーっ…〜〜〜!」

「…」

「〜〜〜〜っ…!」

「…そろそろか」



 パタパタと虹村の腕やら背中やらを叩き続けていたが、とうとう意識が飛びそうになった辺りで不意に解放された。



「っぶは!は、は…はあ」

「悪かったな、昔からどうにも加減が分からなくてよ。大丈夫か」

「い…え…お手数を、お掛けしました…」

「治まったみてーで良かったよ」

「…、」



 困ったように笑う姿に状況も忘れてクラッときそうになるが、人形の姿が現実に引き戻してくれる。

 そんな雅の様子を気遣ったのか、虹村は手早く人形の頭を胴体にはめ直した。
 どうやら損傷はないらしく、構造的にもすっぽりと簡単にはまる。
 完全に元通りになった人形の姿に、ほっと息が零れた。



「おら、これでいいだろ。こういうのは全部こっちに任しとけ。飴凪は折角いい観察眼と行動力があんだ、頼りにしてっから」

「虹村君…!」

「うし、鍵も手に入ったことだし気合い入れて行くか」



 何とも頼もしい限りである。
 鍵を拾い上げて不敵に笑う姿に、大きく大きく頷いた。







不安も恐怖も上書きしてしまう何か


(何でもコイな気分になってきたかも)
(もう頭系は見せねーようにしねーと)


ほわったいむ、いずいとなう。