(愉快な恋の話/一半)
「なんだろう、最初は全く気付いてなかったんだよね。気付いてなかったというよりも、プラスアルファみたいな感じに思ってた。だって普通だし、地味だし。まぁまぁ文句なら後で聞くから今はオレの話を聞いてよ。正式に転入して、入部して、部室で着替えてる後ろ姿を見て初めて君のこと意識したんだ。オレに気付いておはようって言いながら微笑んだ君を見てすごい胸が高鳴った。わかるよね、この気持ち。え、わからない?嘘だろ、本当はわかってるくせに。そこでオレは君に返事を聞きたいんだけど‥‥出来れば今すぐ。‥‥‥本当にわからないのか?ああ、オレの口から言って欲しいってことか!つまり、オレは、君のことが好きだってこと。君に一目惚れしたんだ!」
「いや、よくわかんないんだけど‥‥」
(紅く染まった君の頬が全ての答え)
(090516)
*** 一之瀬が可哀相な子になった
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