稲妻sss | ナノ
 













「好き、なんです」

「サッカーが?」

「それもですけどね」

「‥‥じゃあ、何が」

「貴方が」

「え、はあ?」

「どうしようもなく、愛おしいんです。半田さんといると何も考えられなくなる、サッカーのことも、何も」

「な、んだよ、それ」

「告白です」

「いや、そうじゃなくて!」

「オレ、本気だよ」

「一之瀬‥‥?」

「好きだ」

「‥‥‥」

「信じて、下さい」

「‥‥信じるとかそれ以前に、なんで」

「好きだから、ですよ」






(開いた花は、臆することなく天へ)