稲妻sss | ナノ
 




(未来を見据える話/一半)








「一之瀬はさ、」

「‥‥うん?」

「フットボールフロンティアが終わったらどうするんだ?」

「どうするって、例えば?」

「このまま雷門にいるとか、アメリカに帰る、とか」

「そうだなぁ‥‥‥半田」

「えっ、何?」

「もしかして、不安?」

「‥‥‥‥」

「ははっ、わかりやすいなぁ!」

「不安、だよ。遠くに行っちゃうんじゃないかって‥‥せっかくこうやって、気持ちが繋がったのに」

「心配しないで、オレは半田のそばにいるから。二度と大切な人を悲しませたりはしないって決めたから。雷門に残るよ、あわよくばずっと、ね」

「本当か?」

「もちろん」

「もし、俺が一之瀬のそばにいられないような状況になっても、ずっと、ずっと待っててくれる?俺を一人にしない?」

「ああ、約束する。待ち続けるよ。それにオレは、君を置いてどこかになんて行かない」

「ぜったい?」

「絶対」

「‥‥一之瀬、すきだ」

「オレも好きだよ」

「一之瀬、一之瀬っ‥‥いちのせぇっ」

「泣かないで。はんだ」




「 う そ つ き 」




(100319)

***
ヤンデレルート確定\(^o^)/