雨が降っているわけではないけれど、つい傘をさしてしまう。シンプルな、無地の黒の傘は自分で言うのもあれだけど、ぜんっぜん似合ってない。次は何色がいいかなぁなんて思ってるいると、ぽつぽつと降り出した雨を傘が弾いていた。なんていいタイミング。傘さしててよかった。今日はついてる。と、そこで、つま先が何かにぶつかった。せっかくいい気分だったのに、どうして邪魔をするのかな。不機嫌な顔を隠さずにしたを向いた。そこには雨に濡れてきらきらと光る銀色が散らばっていた。 きらきらはぎらぎらになっていた。私の首筋に剣を近づけているその男は、…ナニジンだろう。外国人のオトモダチはいないし人種なんかに興味はなかったが、さて、ちっとも得体がしれないというのはまずいかもしれない。今度バッ…バッ…。…。キシキにでも教えてもらおう。 「…何者だ。」 「命の恩人にそれはないと思うの。あなたその傷の手当誰がしたと考えているの?」 「!」 「うわあ…今気づいたの?まぁいっか。私は闇口名前。うふふ。爆発(ショート)とも呼ばれてるの。あなたのことも教えて欲しいの。」 「闇口…!?」 「そうだよ。ゴシュジンサマに振られたばかりの落ちこぼれ闇口なの。」 胸を張ってそう言うと、う゛お゛ぉい、と特徴的な返事が返ってきて、頬がゆるんだ。 「ボンゴレの、暗殺部隊の、スクアーロ。うんうん、覚えた。」 「う゛お゛お゛い、俺を助けて、何を狙ってる?」 「やぁねぇ、最近のオニーサンは。物騒でいけないわぁ。狙いなんてなんにもないの。ただの気まぐれよ。気・ま・ぐ・れ!」 最後に星を飛ばしてあげると、若干ひかれてしまった。ひどい。 「助けてもらったのには礼を言う。」 「うん。そうして欲しいの。」 「…。俺は、帰らなきゃならねぇ。」 「帰るの?どこに?」 「どこにって…おい、そりゃあ…」 「暗殺部隊に?簡単な罠にかかって、任務失敗して、それで?…それで、どこに帰るの?」 回る椅子に座ってくるくるくるくる回っていると、私の偉そうな態度が気に食わなかったらしいスクアーロが立ち上がって、叫んだ。 「じゃあどうしろってんだ!!」 私も立ち上がって、苛立っている彼を盛大に突き飛ばし、負けじと叫んだ。 「あんたなんなの!さっきから匿ったげるって言ってるでしょー!」 「う゛お゛い!初めて聞いたぞぉ!??」 ---- というわけでこれからめくるめく愛の生活ですね!……………すみません 遅れてごめんなさいとくだらなくてごめんなさいと他にもいろいろ…申し訳ないです。でも愛は詰まってますッ!愛はッ! リクエストありがとうございました! |