立向居くんと居候 | ナノ
「何してるんですか?」
「あ、勇気くん。あのね、今からゲームしようと思って」
「へえ、なんていうゲームですか?」
「クロックタワー」
「えっと…」
「あぁ知らないよね。10年くらい前のだし」
「え、なんでそんな昔の知ってるんですか?」
「んー、私って皆のブームが過ぎてからハマる人だから」
「10年前って小学生くらいですよね…?パッケージの隅に赤い三角形ありますけど…」
「過激な表現を含みますーって?大丈夫。これちょっとファンタジー入ってるから」
「へ、へぇ(そういう問題じゃ…)」
「勇気くんこういうの大丈夫?もしよかったら一緒にやろうよ」
「え、でも…」
「ほらほら隣に座って!」
「いやあの、」
「もー遠慮しないでよー!」
「(まるで酔っ払いのようだ)…はい」

ゲーム起動

「…」
「…あの、」
「…」
「汀さん?」
「なななになにかな勇気くん」
「…」
「…」
「怖いんですか?」
「まままさかそんなこと」
「…」
「ない、ヨー」
「あ、」
「ひいっ」
「汀さん…」
「あはは…あの、思ってたよりリアルだったかなって…あは」
「あ、」
「なななんで階段からごろごろごろ」
「落ちついてください!」
「も、もうピアノ見れないうう…上から人が落ちてくるとか聞いてないハンマー怖いよ2階怖いよ階段怖いよお…」
「もう今日はやめませんか?」
「馬鹿か…」
「えっ?」
「やめるわけ…ないじゃん…」
「え、えええ…(駄目だこの人)」

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テーマ「人外ファンタジー」
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