「飽きた」 「飽きたって…今度はなんのゲームですか?」 「深夜徘徊すると殺人鬼に何回も体を刺される虫がかわうっとうしい乙女ゲーム」 「…虫がかわうっとうしい?」 「虫っぽい可愛いけど鬱陶しい男の子」 「…虫って」 「虫を攻略したかった」 「山に行ったらいいんじゃないですか?」 「行ったよ!信濃の!山に!お泊まり!!」 「2次元の話ですか」 「そうしたら殺人鬼にざっくりやられたよ!」 「ええ!?」 「だいたいこのパッケージの男、私の彼氏にそっくりでさぁ、なんか腹立つからぜってー一緒に寝てやんねぇぞと思ったらこれだよ、ざっくりだよーさわちゃーん」 「でもこのパッケージの女の子、汀さんにまったく似てないですね」 「まあねー。じゃあこの登場人物の中でどれが私に一番似てる?」 「…ミネ」 「えっ」 |