short | ナノ






きゅっと丸くまとめた髪をシュシュで飾り付けた。黒のレースのシュシュは、緑色の髪によく映える。閉じられた瞼は動く気配がなく、代わりに小さく胸元が上下している。にやにやとしているのが自分でもわかるが、この部屋にいるのは私と、目の前ですやすやと眠っているリュウジだけなので、隠す理由もない。ぴろーん。まぬけな携帯のシャッター音が部屋に響く。それなりに大きな音だが、リュウジはやっぱり起きない。「リュウジ、聞きたいこ…」開いた扉のドアノブを握っているのはヒロトである。携帯を構えた私と、やはりぐっすりなリュウジを交互に見て、物凄い笑顔になった。「名前の服、リュウジは着れると思うんだ」
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -