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戯→鋼(原作沿い)

廿 鼎(にじゅうかなえ)
アリッサ・リスフィティア

鼎>中途半端(アンファイナリスト)擲(なげう)つ犠牲(ダブルサクリファイス)曲弦師
アリッサ>金糸の錬金術師、



気がつくと私は、普通の家庭の普通の女の子として生まれ変わっていた。シンとアメストリスのハーフである私は、しかしこれといった迫害をうけることなくのうのうと過ごしていた。ずっと欲しかった平和な毎日、優しい両親。少し退屈なこの生活が私はとても好きだった。幸せだったのだと思う。けれどそれは、今思えば嵐の前の静けさというやつで、嵐がやってくるころには、私は穏やかな少女の"アリッサ"ではなく中途半端であり擲つ犠牲でもある"鼎"になっていたのだと思う。


「あら、エド、アル」
「っアリッサ…!」
「え、アリッサ!?」
「何年振りかしら?久しぶり、」
「な、ん、で、アリッサがセントラルにいるんだよ!!」
「いやだわ、この服見てわからない?軍で働いてるからに決まってるじゃない」
「うがー!」
「兄さんおちついて!!」
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