long | ナノ


シグナルイエロー


ボンゴレ本部の壊滅、ミルフィオーレファミリー、白蘭、リング、匣。知らない言葉と知ってる言葉がごちゃまぜになって、正直もう何がなんだかわからない。


「あいつは偵察だな。アレならステルスリングでやりすごせる。」
「!!」
「ゴーラ・モスカ!」
「ゴーラの二世代後の機体だ…ストゥラオ・モスカ。軍はボンゴレ以外にも機密を売ってやがったんだ。」
「こっち向いたぜ!」
「みつかりっこない。ストゥラオはリングの力を探知するセンサーを内蔵しているが、マモンチェーンでリングの力は封じられている。」
「き…来たぞ!!」
「バカな!!おまえ達、ボンゴレリング以外のリングは持っていないな。」
「ああ…さっきみせたので全部だ…。」
「ヒメちゃんもですよ。」
「オレも…あ!ランチアさんにもらったリングが。」


もう何がおこっているかさっぱりわからないが、この状況がヤバいことはわかる。まったく、大変なことに巻き込まれたものだとため息をついていると、ビリビリとした衝撃波が肌に伝わって、背筋がぞわりとした。


「助っ人とーじょーっ」


笑う大きな山本くんの後ろを歩きながら、静かに話を聞いていた。彼らの話に無理に加わるのがよくないことくらいは、わかる。


「よそ見はするなよ。」


途端ザアザアとバケツをひっくりかえしたような雨が私の肌を打って、痛みを与える。視界は悪かったが、こっちだと言う声に従い歩くと、ぱっと雨が肌に触れなくなった。
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -