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15:47


「あの、僕、罪口さんのことが好きです、一目惚れ、だったんです」
「…ごめんなさい」

少し冷たい風に結った髪の毛を揺らして、静かに揺れる草を眺めていた。やっぱり好きとか愛とかそういうのが全然わからなくって、だから、告白を受け入れるわけにはいかなかった。

「わからないよ」

呟いた言葉は、誰の耳に入ることなく空に溶けていく。

武器に注ぐ愛は愛ではないのだろうか。友人に注ぐ愛は愛ではないのだろうか。私が他人に注ぐ愛は、愛ではないのだろうか?
誰もいないことをいいことに苛立ちを込めて倉庫の扉を蹴ると、物凄い音が辺りに響いた。

「むしゃくしゃする、」


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