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「おい…!?これ隔離型だぞ!今生徒の数3の倍数か!?」
「んなばかな!オレは全生徒数把握してんだ!部屋で死んだ3人を除けば今は62人だ!まさか誰かやられたのか!?…誰だよ!まさか比良坂が…!?」
「バッカ!ちげーよ!お前今…っ」
「…?…あ。袴田死んでたわ」
「にしたって一人合わないわよ!」


「…汚い」
瓦礫を蹴ってはみるものの、とくにやることは思い浮かばない。血の池のような場所からは、熱は感じられないのに、まるで沸騰しているかのようにゴポゴポと音をたてている。
「…不気味」
もう一度瓦礫を蹴ると、蹴りかえされた。
「あ、名前」
「朝音…」
「よかった、名前と一緒で。もう一人さがそっか」
「そう…そうね…」
にこっと笑った朝音からはなんだか言い知れぬ違和感が漂っていた。朝音なのに朝音じゃない、なんて、きもちわるい。
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