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屋上にて


ごちゃごちゃ会話文


「あ、半田くん!」
「あれ、木野?珍しいな。どうしたんだよ」
「名前ちゃん見なかった?」
「苗字?そこで寝てるけど」
「え…」

「飯は自分で調達しま…あ…いやだから爬虫類はちょっと、食えな…すぴー」

「どんな夢だって感じだよなぁ」
「もう!名前ちゃん、起きて!」
ばちーん
「背中がいたい!」
「ほら、屋上でご飯食べるんでしょ?半田くんも行こうよ、皆待ってるよ?」
「あ、うん…(木野怖えぇぇぇ)…マックスー!昼飯屋上行こうぜー!」
「わかったー!」



「あ、やっと来た!もう腹ペコでさぁ」
「遅れるなんて珍しいな」
「寝てた」
「そうか」
「早く食べようぜ。円堂じゃねぇけど腹減っちまって」
「あれ、風丸は?」
「委員会で遅れて来るらしい」
「へぇ」
もぐもぐ
「…ねぇ」
「え?」
「?」
「…」
「なに?」
「あ?」
「なんだよマックス」
「名前ってさぁ」
「?」
「昼飯少なくない?」
「あぁ、」
「確かに」
「名前ちゃんパン1つで足りるの?」
「え?足りないけど」
「足りねぇのかよ!」
「…私ってそんな大食いに見える?」
「見えない」
「むしろ少食っぽいよなぁ」
「でもさ、雷雷軒でラーメン2杯食べてたよな?」
「え?普通じゃない?」
「私は食べれないかな…」
「俺も運動した後じゃなきゃなぁ…」
「そうだな」
「教室でもお菓子食べてるけど、それだけじゃ足りなくない?」
「そういえばお菓子食うか寝るかだよなぁ」
「えー?お菓子だけじゃないよ」
「は?」
「パンも食べてるよ。たまにおにぎりも」
「え、嘘だぁ!見たことないぜ?」
「そりゃそうだよ、授業中だもん」
「えっ」
「はあ?」
「私の席、先生から見えづらいから」
「それで、大丈夫なの?テストとか…」
「多分大丈夫」
「…こいつこの前の抜き打ちテスト90点だったぜ」
「先生採点ミスしてたから100点になったよ?」
「すげー」
「半田は平均くらいだったよね」
「普通…だろ……」
「あはは…」

「遅れてごめんな、」
「あ!風丸!」
「お疲れさまー」
「大変だったね」
「何の話してたんだ?」
「半田が普通って話」
「そうそう」
「違うだろ!」
「は?」
「気にするな」
「早く食べようよ」
「損だぜ、損」
「?あぁ」
もぐもぐ
「あー!」
「な、なんだよ」
「どうした」
「その餃子…まさか…雷雷軒の…」
「響さんに貰ったんだよ。失敗作だが食べられんこともないだろうって」
「いや普通にうまそうじゃん」
「あぁ、そうなんだよな」
「それだけ別のタッパ…」
「朝に貰ったんだ」
「っていうかなんで見ただけでわかったんだよ」
「だってそれ…作ったの…私…」
「へぇ!すげーなぁ!」
「…(狙ったな)」
「…(さすが…)」
「…(グッジョブ監督!)」
「…(木野、今日おかしい)」
「へぇ、凄いな!おいしいよ」
「えへへ、ありがと!」
「ていうかなんで餃子作ったのに昼飯がパン1つなんだよ」
「餃子は響さんのお昼のはずだった」
「えっ」
「でも風丸にあげたんだったらいらないってことだね。ありがたく食べちゃいなよー」
「あぁ、なんか悪いな…」
「ていうか僕も食べたい」
「あっこらマックス…!」
「いいじゃん別に」
「え、もう食べちゃったよ」
「なんだ、残念」
「…」
「…」
「いや作らないよ?」
「ちっ」
「やだマックス怖い」
「あれ、円堂と染岡と豪炎寺は?」
「さっきサッカーするって行っちゃったよ」
「お腹痛くならないのかな」
「ていうか昼休みあと5分も無いよ」
「じゃあそろそろ戻るか…って風丸食べるの遅いな」
もぐもぐ
「普通だろ」
「いや半田より遅いよ」
「どういう意味だマックス!おいこら待て!」
わーわー
「待つからゆっくりでいいよ。ね、秋ちゃん」
「うん、そうだよ」

「あれ見てみなよ半田」
「何だよ」
「ここから見ると女子3人だね」
「…それ風丸に言うなよ」
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