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self


「まぁ、人間の本性がわかる手っ取り早い方法ですからね。怪我をする体でもありませんし、しばらくは乗ろうかなぁと思ったんだけど…まぁ、その顔は駄目ってことだよね!」
「うん。駄目だね」
「まぁ私に拒否権無いらしいので無駄ですけどねー!もう手だされちゃってますからーっ!あは!」
「そんなハイテンションで言うことじゃないよ、ナマエちゃん…」
「大丈夫大丈夫!」
真っ赤な毛糸の、ただのあやとりでちゃっかちゃっかと次々に形を作る。かめ、やぐら…ほうき!ぢょきん。
「ほ、ほうきが…うぅ、はさみは危ないよ!」
「ナマエの弱点を知っているかもしれないとは考えないのか」
「ナマエの弱点を知っているかもしれないとは考えないのか」
「手厳しい…。あやとりだけに」
「2点」
「いっちゃんひどい。…うーん、そうだなぁ。知られているからって、だからどうなるというわけでもない、かな?このくらいの歳の不死者は…まぁ、いても目立つ見た目なのは確かだし」
「目立つ?」
「不死者って、なんでか、こう…濃いんですよねー」
「キャラが?」
「うん」
「…なるほど」
「…なるほど」
「…なるほどね」
「なんで私を見てるのかな!」



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