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14:48


頭がぐるぐると回る。出夢を忘れようとしても忘れられなくて、考えて考えて、熱が出た。私は馬鹿だ。ベッドの上でぼうっと天井を眺めながら、じわりと浮かんだ涙を布団で拭った。もうなんなんだろう私。最近おかしい。うんうん唸って、起き上がって、視界がぐるぐるして、ぱたりと布団に倒れ込んだ。体温計を使うと、表示された数字は39.2。あ、こりゃ駄目だ。寝よう。そして意識は黒い濁流にでも呑まれるように消えていった。




「ごめんな」
「……」
「ほんと、ごめん」




むくりと起き上がると、熱は引いたらしく、体が軽かった。寝ているときにかいただろう汗の臭いに顔をしかめて、シャワーでも浴びようとベッドを降りると、違和感。

「…おかゆ?」

そばにあるテーブルの上に、ちょこんとおかゆが乗っていた。ぐう、と鳴ったお腹に一瞬視線を向けて、おかゆを見た。とてもおいしそうだ。

「……」

とても、おいしそうだ。

「……」

とても…

「いただきます」

蓮華を手に取り、まだ温かいおかゆを食べた。とてもおいしかった。
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