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yawn


わたしが来たときにはもう部屋は空いていなかったので、崩子の部屋に一緒に住まわせてもらうことになり、そしてそれから数ヶ月が過ぎた。家賃や光熱費はわたしが支払い、崩子が家事洗濯を行うことになっている。崩子は相変わらず抱きしめ返してはくれないけれど、気長に待とうと思う。わたしが不老不死であることを崩子は知っているが、特別気にとめてはいないらしい。さすがだ。

「ナマエちゃん、今回の仕事、手伝ってくれないかな」
「いいよー」
「随分あっさりだね」
「断ったら崩子が怖いような、気がして…」
「…なるほど」
「それで、わたしはどうすれば?」
「並盛中学校で調査をしてきて欲しいんだ」
「はぁ、中学校、ですかぁ。まぁ構いませんけど…。それで何を調査すれば?」
「並盛中学校には大きなマフィアの次期ボスがいるらしくてね。次期ボスの周辺の調査さ」
「わかりました」
「僕は教師として調査するけど、次期ボスは生徒だからどうしてもわからないところもあるからね」
「なるほど…うん、わかった!それじゃあわたしは生徒として調べればいいんだね!」
「うん、よろしくね。明日ここを出るから、少し長くなるつもりで準備しておいて」
「はーい!」


バイト先に連絡しなければ。携帯を取り出しながらあくびを噛み殺した。
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