少女は語る、わたしね、あれから凄く頑張りました。何も変えられない、何を変えることもできないなんて、寂しすぎるから。役立たずの成功例だなんて、言われたくなかったから。身勝手でごめんなさい。それでもわたしは、また、皆に会いたかったんです。私は変わっていないけれど、私だけ変わることはないけれど、きっと何百年何千年経ったとしても、皆を忘れることはできないから。一生忘れられないから。だから、どうせなら、見届けたくて。できる限り、皆と一緒にいたくて。わたしは、戻ってきちゃいました。
いろいろなことから逃げ回っていた少女は、何年か前に死別したはずの少女は、逃げることをやめていました。そんな少女の、それからのおはなし。