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They look happy !



「あ、おかえりなさいです!firstnameちゃんもけん玉やりませんか?」

にこにこと眩しい程の笑顔を浮かべて大きいな黄色いリボンを左右につけている可愛らしい女の子が私を出迎えてくれた。至福の一時である。しかし、よくわからない単語が聞こえたので首を傾げながら口を開いた。

「ケンダマ?」
「ですです!」
「あ!もしかしてそれ、ケンダマっていうの?やるやるやりたい!どうやるのっ!?」
「そう言うと思ってました!はい!これナマエちゃんのです。ししょーに頼んで買って貰ったですよ!」
「わぁ!ありがとう姫ちゃん!で?で?どうやるの?」
「そうやって急かすのはよくないです。急がば回れというやつです」
「…うん?ううん?んんん?一姫ちゃん珍しく言い間違えなかったけどそれってこういうときに使う言葉だったかな!」
「ですですよ!姫ちゃんついさっきまで学校で勉強してたですから、間違いないです!」
「そっか!うん、そうだね!」
「じゃあやりましょう!このけん玉はですねー、」

この後ちょうど大学から帰ってきたところできゃぴきゃぴとけん玉ではしゃぐ女子高生と無職の2人を目撃した戯言遣いは絡まれないようにできるだけ静かに家に入ろうとするも失敗し、諦め、日が暮れるまで付き合わされることとなった。
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