▼元クラスメイトと人識くん
「いらっしゃいませー」深夜のコンビニバイトは正直暇である。昼間はあんなに忙しいというのに、日付が変わる少し前あたりから、ぱたり。もちろん地域差はあるだろうけれど、少なくとも、このコンビニで深夜に人が来ることなんて滅多にない。そんな珍しいお客様の顔を拝んでやろう。いつもよりスマイル8割増で振り返って、私はもののみごとに、ガッチリと固まった。「う、うそうそなんで、え、あれ?汀目くん?合ってる?」「あ?まぁ、合ってはいないがそんなときがあったようななかったような」「え、よくわかんないってか覚えてない感じですかね。えっと、あの、中学一緒だった×××です」「…」「…中2のときな文化祭の劇でシメに思いっきり転んだヒロインの×××で、す」「あ、思い出した。あれはもうさすがの俺も大爆笑だったな」うんうん頷く汀目くんは身長が全く伸びていなかった。「そのあと私、ER3に行ったんだよ」「へぇ。じゃあ欠陥にも会ってるかもな」「欠陥?」「中退したらしいけどな」「あ、いーくんのことかな」「多分それ」かははと笑いながら彼はおにぎりとアイスを2つずつ買って、「じゃあな」
100905
▼おもしろそうなのをつらつら(いつか書くかもしれない)全部女の子になります
→風丸成り代わりで円堂といちゃいちゃ →出夢成り代わりで生存&(人識と)再会 →いーちゃん成り代わりで玖渚を愛でる →理澄成り代わりで友達百人できるかな →土門成り代わりで豪炎寺に惚れられる →染岡成り代わりで士郎からラブコール →吹雪成り代わりでおそらく逆ハー状態 →頭巾ちゃん成り代わりで生存パターン →一姫成り代わりでイナイレにトリップ
100903
▼女の子と塔子で暗い話
まだ癒えていない傷が空気に触れて、痛そうだと思った。遠くで転がっているサッカーボールは砂まみれで、汚い。「わたしね、やりたくてサッカー始めたわけじゃないの。怪我するし、やけるし、運動得意じゃないし。でもさ、なんか、楽しいね。皆で何か頑張るとか、そういうの。いっつも一人で、つまらなそうにしてた私を誘ってくれてありがとう。塔子が声かけてくれたから、サッカー始めたの。塔子が楽しそうにサッカーしてるから、マネージャーもね、楽しいんだよ。」わたしは絆創膏を救急箱の中から取り出しながら。塔子はもう二度と走ることの出来ないわたしの足を見つめながら。一度も口を開かなかった塔子の傷は、まだ癒える気配はない。
100901
mae ushiro
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