(花京院生存。徐倫が小さいころからスタンドを出せる)


 久々の休日だったので承太郎の家に遊びに行ったら、娘の徐倫ちゃんが出迎えてくれた。「かきょーいーん!!」と嬉しそうに駆け寄ってくる姿がとてもかわいらしい。二階の自室で仕事をしていたのだと言って遅れて現れた承太郎とお茶をしつつ、時間を忘れて楽しく世間話をしていると、そのうち徐倫ちゃんはどちら似だろうかという話になった。
「目のあたりなんかは本当に、パパにそっくりだと思うんだけど……ん?」
 いつの間にか、徐倫ちゃんの背後に同じサイズの人影がある。徐倫ちゃんのスタンド、ストーンフリーだった。
「どうしたの徐倫ちゃん?」
「んーとね、見てて!」
 そういって徐倫ちゃんは僕に見えるように突き出した手のひらをひも状に変えると、ふよふよと浮かして見せた。そして、にっこりと満面の笑み。
「はいえろふぁんとと、おそろい!」
「え?」
「あたし、かきょーいん似よ!!」

ズキュゥゥゥウン
※心臓を射抜かれる音

 本気でお持ち帰りしようかと思ったんだけど、鬼の様な形相の承太郎に阻止されてしまった。しかし、自分似だと言われなくて寂しかったのだろう、その後しばらく彼がしょんぼりしてるように見えたのは、多分気のせいでは無いと思う。




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