謳えない鹿2 | ナノ



 

「東にある古寺に行ってきたんだよ。そうカリカリするな。
え?何故行ったのか?
ほら、可愛い部下ばかりに任せるのも上司としてはどうかと思ってね。
ああ、内容か。ハイハイ分かって居るさ。そう急くな。
うん。
まぁ私なりに色々調べてね。それでやっと場所を見つけ出す事が出来たんだけどさ…其処がまた誰一人として居なかったんだよ。
一応周辺をくまなく調べたけどね、人所か動物らしき存在も居なくてね…
いやいや、だから別にさぼったと言う訳じゃなくてさ。
そりゃ確かに出掛けた先には何も無く、城に戻ってくる時間も掛かったからって別にいや、本当にさぼっていた訳じゃ…
って君何で手裏剣を手に持って…っ
こら危ないだろ
組頭に向かって危険な物投げちゃ駄目だろ」

「手裏剣は投げる為の忍具です他の使用方法はしりません!」

「だからって上司に向かって投げる部下が居るかい?」

「居ますよ。組頭の目の前に」

「……………」























101024

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現82-総86

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