夢小説 | ナノ




--:あとがき

▼孫兵と同室者
孫兵から見たなまえになります。
孫兵にとってなまえがぼーっとしていたり、変なこと言いだしたり、意味不明な行動を取ることは些細なことなんじゃないかと思います。そんなことよりにも彼にとってはジュンコや毒虫たちと、彼らを愛する孫兵を自然に受け入れてくれた事実の方が大事なのでしょう。
ただ、たまになまえが彼らに噛まれたりしているとすごく焦る。本人が全く頓着しないから余計に焦る。
「そういえばさっき大山兄弟が散歩してたから保護しといたよ」
「え!?どこも噛まれなかったか!?」
「めっちゃ噛まれた」
「なまえー!!」
ってなる。孫兵半泣き。でも仲良し。

▼同室者と孫兵
一話目と反対になまえから見た孫兵の話です。
なまえにとって孫兵の存在はライフラインにも等しいでしょう。目を離すと何もない空間をじっと見つめたり、誰も何も言ってないのに突然話し出すなまえを現実に引っ張り戻してくれます。なまえの世界はとっても賑やか。SIRENの屍人の世界のような幻想的な部分と地獄のような悲惨な部分を併せ持つ世界です。夢主はグロ耐性MAXレベル。
毒を持つ生物は怖くもなんともない。孫兵には噛まないから、自分ももっと仲良くなれたら噛まないかなーと思ってる。噛まれる。
感性が常人の斜め上なので毒虫=危険の方程式がイマイチ理解できない。
「まぎょへい」
「うん?」
「なんかしびれれれ」
「!? どこか噛まれてないか!?」
「さっきマリーちゅかまえた」
「なまえーー!!」
孫兵涙目。でも仲良し。
武器に塗られた毒やくのたまの薬入りのお菓子なんかは回避している。あくまで毒を持つ自然生物にだけ危機感ゼロ。

▼行方不明と神隠し
このシリーズを書くきっかけとなったお話です。
死者の声に呼ばれちゃうの巻。「連れて帰ってー!」「無理なら一緒に逝こう?」という死者に攫われる。
普段のなまえならそんなことなかったんだけど、眠くて集中力低下しちゃってドロン。
なまえは左腕を掴まれてずるずる引きずられて行きました。そしてそのまま死者が埋まっている場所へ。もしも久々知が抱き上げなかったら、そのまま穴の中に引きずり込まれていたでしょう。
結局なまえは連れて行けなかったけど、学園に戻ることが出来たから別にいい死者先輩。本編でなまえがじっと担架を見つめていたのは『先輩が自分を諦めたかどうか見極めるため』というどうでもいい設定があります。最終的に帰還出来て満足したらしい死者先輩に念押しの一言、といった具合です。
なまえは五年生に声が聞こえていたことや『視える』ことは言ってません。
ガチホラー疑惑を持った三郎はこの後すごく悩むのでしょう(笑)
兵助に言うべきか言わぬべきか。どっちにしろしばらくの間兵助はめちゃくちゃ過保護になると思う。一日に一回は安否確認する。
あの日の火薬委員会はきっとなまえを心配したタカ丸さんが盛大にやらかして心配事多すぎて土井先生の胃壁がヤバイ。

▼開けてはならぬ
学校の怖い話って言ったら保健室だよね!ってことで出来あがったお話です。
保健委員じゃないなまえが保健室に(夜に)いる理由が思いつかなくて入院してもらいました。風邪で。
雪の積もった森の中を薄着で引きずり回されて、服は多少濡れたでしょう。濡れた服を脱ぐわけにもいかず着たまま学園まで帰るんだから、風邪引いてもおかしくない、よね?
森の中(まだ常温)→移動中(冷えてくる)→学園到着(ひんやり)で。
犠牲者は左近くんになりました。伊作だとなまえじゃ抑えきれない。
話の中身は某大型掲示板の内容を参考にさせていただきました。
関係ないけどこの話を書いてる途中で間違って文章消しちゃいました。跡形もなく。
もうほとんど書き終えてたのに…これが不運委員会の力…!と恐れ慄きました。

数馬は不運故になまえの怪奇現象に巻き込まれる確率が高そう。
順応力が高いから怖いこと起きても(なまえが側にいれば)けろっとしてそう。
最後の数馬を呼ぶ声は本物の伊作さんです。
この後しばらく伊作は左近から微妙に避けられます。さすが不運委員長。

▼紫の本
二番目に思いついた話です。なんか変な本が流行ってて、それを読むと『人が変わる』お話。被害者は最初から作兵衛に決まってました。レッツインスピ。
なまえは偶然伝言を頼まれて部屋を訪ねました。一目見てヤバイ本だと分かって没収。見たところ作兵衛は全部読んでないから大丈夫そうだけど、一応の保険として焼却。
『挿絵』がキーワードになっていたらしいです。それを見てない作ちゃんはセーフ。
なまえは見てもセーフ。生まれた時から異世界レベルなので効きません。
食満が行方不明者についてペラペラ喋ったのは「どうせ後で知ることになるし」ってことから。三年生って下級生だけどただの下級生でいられない感じがします。下級生の中でしっかりと一二年を面倒見なきゃいけないのである程度情報は流してもらえてそう。

なまえはいなくなった人に対して割とドライ。
元々『引っ張り込まれた人』や『成り損ない』なんかを見る機会が多かったから。
本を燃やしたら『変わった』人たちは消えちゃうけど、作兵衛の方が大事。どうせ本物じゃないし。って感じ。


▼後書き
補足というか感想みたいになっちゃいましたがどうでしょうか。
全て本文で表現しきれば良いのですが、私にはとてもできない…。
もう少し続きます。どうかお付き合いください。
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