夢小説 | ナノ




--:あとがき

▼わらしべ長者
「送り花」の前に書こうと思っていた話です。ここで薬草やらなんやらを調べて行く内にもう一話出来あがりました。
薬草(小人)→お菓子(保健)→着物(学園長)→簪(仙蔵)→鈴(くのたま)→椿(小平太)→ボーロ(久作)→三年みんなで食べてめでたし!という繋がりです。
お察しの通り前話の送り花と通じております。都合良く椿の花を持っていた理由が明らかになりました。

薬草(小人)
最初の薬草セットは、小人さんからのお返しです。私の書く彼らは義理堅くなる謎。小さな体で一生懸命薬草を詰めている姿を想像すると可愛らしいですね。飼いたい。

お菓子(保健)
保健委員会から貰ったお菓子の出所は勿論曲者です。適当に色々買ってプレゼントされた残りです。量が少なくて一、二年生だけあげようかと思っていたけどなまえにあげよう!となりました。

着物(学園長)
下級生から容赦なくお菓子を取り上げる学園長先生。しんべヱのカステラ事件もあったし、学園長ならするかな、と思い書きました。ごめんなさい。
楓さんのプレゼント用に買った着物は返品された後、如月さんにもあげようとしたけど如月さんは使い回しだと何故か知っていて(女子ネットワーク)大憤慨されたという裏情報があります。

簪(仙蔵)
交換した着物は仙蔵や喜八郎が着たり、後輩の目利きに役立てたり。
何故仙蔵が簪を持ち歩いていたのかはスルーでお願いします。こういう、「どうせお前にはうまく使えんだろう。だったら私がうまく使ってやる。寄こせ」的な言動は私の中でとても仙蔵らしいイメージです。
仙蔵だけでは慰める力に欠けるので、兵助も召喚しました。彼は後で背後に般若を背負いつつ、学園長の庵に抗議に行きます。

鈴(くのたま)
最初はタカ丸に貰おうかと思っていたんですが、くのたまのために使ったんだから彼女があげるのが筋だな、ということで。
代わりに可愛らしいデザインにしました。実在するかは不明です。猫さん鈴。
せっかく交換した簪を簡単に「あげる」と言ったのはタカ丸の人徳のなせるわざですね。
なまえは自分が好意を持つ相手には色々してあげるタイプです。たとえ自分が空腹で倒れそうでも、例えば孫兵がお腹を空かせていたら半分こ。孫兵と自分が毒を受けて、解毒剤が一つしかないと躊躇なく孫兵に使っちゃう危うさ。周りが慌てて解毒薬作ってもらって解毒して、「ほら大丈夫だったよ」とか言うので三年生は苦労が絶えません。
全然関係ないけどなまえはきっと動物が好き。動物の形したものも好き。でっかいぬいぐるみとか与えたい。

椿(小平太)
誰が椿くれるんだろう…と思いつつ、小平太さんがやってくださいました。
鈴は三之助に。可愛い猫さん鈴だけど、三之助のためならあげるなまえ。滝夜叉丸が不憫に思えたのも理由のひとつです。
普段ボケに回る三之助ですが体育委員となまえの組み合わせに不安しかないため頑張ってバリケードになっています。帰ってからきっと作兵衛や左門に「俺超頑張った!」と報告するんでしょう。

ボーロ(久作)
送り花が一件落着した後、やっぱりお礼しとくべき?となり、中在家先輩にお願いしてボーロ作り。三年生全員で食べました。
なまえ的には最高のゴールです。高級なお菓子はおいしいけど、やっぱりみんなで一緒に食べるほうが好き。仲良し三年生です。

学園長先生の謝罪が伸びてしまった理由はしらばっくれていたからです。学園長!
「そんなことしてないもーん」と言い張る学園長 vs モンペ予備軍(1)兵助さん。そこに偶然通りかかった元カノ×2と案内をしてたモンペ予備軍(2)土井先生が話を聞き非難され、ようやく謝罪です。
その菓子折りを持って今度は委員会へ。「久々知先輩、土井先生、ありがとうございましたぁ。一緒に食べましょう?」となってめでたしめでたし。
これだと学園長がちょっとアレかなと思ったんですが前述の通り、アニメでしんべヱのカステラ食べちゃって知らんぷりしようとしてたし、アリだと思いました。すみません。

すごく長くなってしまった。終わり!

▼誘う声
三年生最後は次屋くんでした。
まあ定番の山に誘われる系で行こうと即決。誘う声っていうか、ガッツリ腕引かれちゃってますが…。
三之助のつけている鈴は「わらしべ長者」でなまえから貰ったものです。鈴の音には清浄作用があるとかなんとか。
沼の一歩手前という所で鈴が落ちて救われました。セーフ。
この沼は底なし沼という、このシリーズ恒例の無駄な裏設定です。三之助が見たのは沼に沈んだ誰かか、それとも…、というお話。
最後の一言は夜、布団の中でお喋り。「そういえばさー」とか軽いノリで話して作兵衛の心配が爆発する。その後お説教が始まっちゃってなかなか寝れない。何故か左門も一緒に正座させられる。寝れない。
最終的に作兵衛がorzってなっちゃって迷子二人が励ます。作兵衛が何とか復活したらやっと寝れる。おやすみ!

▼濡れ女
一万打リクエストの善法寺先輩のターン!
六はとの絡みを、ということで、出来たのがこちらです。留三郎少なすぎですねすみません…。
またいずれ留三郎メインで(可哀相な目に遭う)お話を書けたらいいなと思います。
登場した濡れ女さんは、貞/子を想像して頂ければいいと思います。アレの全身ずぶ濡れバージョンです。イメージ的には。
本物の濡れ女は、胴体が蛇というのが多いようですが、さすがに蛇に引き摺りこまれたら出てこれなさそうなので、人間型にしました。
貞/子3D2の宣伝で最近よく見かけるので、イメージが湧きやすかったです(笑)
         ・・・
なまえは池に何となくナニかがいる気がして、じーっとみてましたが、留三郎が去ってからもっと近くで覗いてみてびっくり、伊作が中に。
慌てて手を突っ込み、引っ張り上げました。引っ張り上げる力はないけれど、浮力+伊作自身の力で案外簡単に出てこれたんじゃないかと思います。
なまえは毒虫に対して危機感ゼロな上でよく素手で捕獲するので噛まれた痕がいっぱいです。そのほとんどが保健委員(主に数馬)の尽力で痕がうっすらと残る程度に治療されていますが、それでも治療した人間が見れば一発でしょう。
そして、池に落ち、死にかけたけど、冬の池に落とされ風邪をひいて寝込まなかった幸運に首を捻る伊作。不思議!

▼銅の箱
一万打リクエスト第二段の綾部さんのターン!
四年生や綾部との絡みを希望される方が結構いたので嬉々として書きました。両方とも電波ちゃん。そして初接触でした。
周波数は意外と合うようで、二人にしか分からない会話の遣り取りをして周囲を困惑させればいいと思います。

お察しの通り箱の中には良からぬモノが入っておりました。もし開けていれば……そこは皆さまのご想像に、お任せします。
箱が埋まっていた場所は、近くの大きな木と井戸がありました。大きな木があるということは地中に根が張っているので、本来、あまり掘り返される場所ではありません。そして井戸が近くにあるため、地中には井戸水が僅かながら滲み出ています。
箱を地中に埋めたのは浄化するためでした。自然に還るように。そして井戸水で穢れを清める。なまえのやった「水遣り」は後者の補強でした。
なまえの言った「そこが一番良い」というのはこういった立地条件的にここが良い、と言っています。持って行っちゃだめ。

この後喜八郎の部屋で結局何もせずに二人してお昼寝して部屋に帰って来た滝夜叉丸が「!?」ってなる。
周囲が知らない間に着実に仲良くなっていって委員会中に急に「藤内、なまえを連れてきて。はやく」とか言われて藤内が「!?」って(略)
食堂とかですれ違い様にハイタッチ求めてくる綾部先輩にナチュラルにハイタッチしてばいばいするなまえに三年生が(略)
仲良しになればいいと思います。

▼森に棲むモノ
一万打リクエスト第三段タソガレドキのターン!
タソガレドキ初めて書いたので変な所あったらごめんなさい。
この話は原作の九年前、なまえが三歳、雑渡さん二十七歳、陣内さん三十五歳の時のお話です。
ウィキ大先生によると雑渡さんが火傷した際、当時十歳の尊奈門が三年間手当したとか。と、いうわけで、ギリギリ!火傷を負う前の話です。なまえ三歳って…いけるか?と思いましたが結構話せるし遊べるようですね。三歳すごい。

タイトルの森に棲むモノは四つん這い女のことですね。名前は特にない。
なまえは遊んでくれた雑渡さんを助けるために自分のおやつのかりんとうをあげました。結果的にそのおかげで雑渡さんたちは生還出来たというストーリーになります。
書いていて思ったのは、やはりこの二人は声を荒げる姿が全く想像出来ず、冷静に淡々と処理していく感じになったので、ホラーとしてはあまり怖くない作品になってしまいました。まあでもホラー風味なので!ね!
ほっと一息ついて、やっと恐怖を感じることができる。プロ忍ってこんな感じじゃないでしょうか。

そして最後のシーン。雑渡さんはひょんなことからなまえを学園内で発見。お礼を、と目論み侵入したところ、都合良くなまえがひとりでお留守番中でした。
昔、餡子が好きと言っていたのでお菓子は最中。きっと高級品。膝に乗せたのはなんとなく。伏木蔵みたいに出来るかなと思っただけ。予想以上に無抵抗だったので好き勝手にやってます。
なまえからの「好きなお菓子は?」という問いかけは、九年前にも聞いたけど教えてくれなかったこと。もう一度聞いたら教えてくれて満足。
この問いかけと、雑渡さんの「かりんとう」という答えと、九年前は、この顔に包帯は巻かれていなかった、という所から「なまえは雑渡の素顔が見えなくても九年前のおじさん=雑渡ということに気付いている」という遠回しの表現になるんですが、これが分かった人はすごいと思います(笑)

このあとボロボロになった保健委員一同が帰ってきて口をぽかーんってします。一番早く再起動したのは数馬。あわあわと引き剥がしに行くけどなまえに最中あーんってされて中断する。
今後、雑渡さんはちょくちょく保健室以外にも現れてはなまえと一緒にお茶するようになります。

全然関係ないけど、多分なまえは食べ方きちゃない。ハムスターみたいに一生懸命食べて頬に食べカスとかいっぱいついていそう。近くにいる保護者が随時拭いてあげる。
もっと全然関係ないけど、餡子のくだりで「好き」って打とうとしたら「鋤」って出た私のPCはもう落乱仕様ですわ。

▼後書き
このあとがきの需要が判明したので張り切って書いています。補足説明多すぎィ!
みなさん怖い怖いと言ってくださるのでもっと怖くしてやろうかぐへへと資料探ししています(笑)
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