夢小説 | ナノ




--:あとがき

▼手ぬぐいの恩返し
ホラーものの定番の「手」のお話です。
敵として出てくることが多いですが、なまえにとっては「お友達」です。暇な時にジャンケンとかして遊んでそう。

今回の生贄…もとい被害者は下坂部平太くんです。可哀相に。曲者と遭遇する、の巻。
なまえは「良からぬ考え」や所謂「殺気」に敏感なので、何気に攻撃回避率は高めです。ただし鈍くさいのでちょいちょいダメージを負う。
そして、なまえだって三年生。後輩は身を呈して守ります。さらに交渉も意外に得意ですが、今回のように頭に血が上って話の通じない相手では無理なようです。

腕が曲者を地面に引きずり込む、という図は喪/失をご存知の方ならピンと来たかもしれません。あの挿絵が大好きでした。
神隠し以来、兵助は心配性を発症しておりますので、色々と武器を持たせています。使いどころを間違ってて兵助涙目。今後は兵助主催の講習会も追加されます(タカ丸も参加)。

▼目で視れば
たまにはホラー犠牲者の出ないお話を、と思ったのですが結局鉢屋さんがダメージを負うことになりました。あれ?
勘ちゃんはなまえの霊感を個性としてすぐに受け入れてくれそう。きっと兵助から色々相談を受けているのでしょう。

なまえが三郎を視ただけで「そう」だと分かる感覚は、人間の通常の視覚とイコールです。つまり、犬を見て「犬だ」と思い、「種類はチワワだ」と思うのと同じに、三郎を視界に入れると「あ、五年生だ」と思い、「あれは鉢屋先輩だ」となるのです。便利ですね。

これを機に三郎がなまえを少しだけプラス方面に気にかけると良い。目で追っていく内に危なっかしくてすごい世話をし始めそう。転んだなまえを抱き起してなまえが顔についた泥を手で取ろうとして「ああ!ばい菌が入ったらどうするんだ!ちょっと待て、この手拭いを…」と懐から手拭いを出した所で後ろから兵助に蹴っ飛ばされて「お前なまえに何してんだ?あ゛?」(※遠目からだとなまえが泣いているように見えたようです)とあらぬ疑いをかけられて「違うんだ!」とかなってそう。長い。

▼災難ですね
竹谷先輩の語りになりました。なまえが二年生、竹谷が四年生の時の話です。孫兵の過保護がフルスロットルです。
一年〜二年は心配でなまえを一人に出来ない三年’s。三年生になってようやく価値観のズレが狭まってきたので一人で行動開始。

この元ネタも2chで、若干の設定変更、加筆をしています。興味のある方は探してみてください。
ここでの「災難ですね」は、竹谷は「(雨に降られて)災難ですね」と言い、老夫婦は「(私たちに遭うなんて)災難ですね」という意味で言ってます。
結局はなまえが起きたので退散しました。なまえのお友達がどういうモノなのかは、ご想像にお任せします。
竹谷は一年前からなまえのホラー被害を被っていた訳ですが、口が堅い(ような気がする)ので他言しません。多分なまえの成長は孫兵からそれとなく聞き出して把握してる。健やかに育てよ、とか思ってる。面倒見のいい生物委員長代理です。

▼お狐様
これはずいぶん前から書きたいな、と思っていた話です。ホラーといえばコックリさん。
十円玉は銭に、五十音順はいろは唄に、呼び方をお狐様にして、室町風にしてみました。現代のコックリさんは、十円玉の表の平等院鳳凰堂からお狐様をお呼びするという一説があります。私はこれが主流なのだと思っていたので、銭を使う=お狐様が呼べない=偽物という連想をして書いたのですが、どうやらただの一説、とりわけマイナーなもののようでした。どこで知ったんだっけ?

最初はここで三郎次経由で、ガッツリ二年生と絡ませようと思ったのですがやめました。やはりそういうのは三年生にやってもらおう!二年生は知らないうちに助けられておけばいいのよ、となりました。
なまえを含む三年生は、後輩にはあまり怖い思いをさせまいと全力で誤魔化しに行きます。先輩にはやんわり誤魔化す程度。頑張れ下級生最年長!

▼送り花
これは最初に花が登場する違う話を書こうと思い、冬の花を調べていく内に何故か出来あがったお話です。花言葉って奥が深いですね。
オニユリは日本には生息していませんが、まあそこは創作ものとしてスルーお願いします。

今回は能勢久作くんに出てきてもらいました。二年生率高い。そして久作が出るなら三年は左門だな、と相成りました。
花の贈り主はお地蔵様です。雨の日に、自分はずぶ濡れなのにお前は帰るのか。供え物の一つもしないのか。と、いう見当違いの逆恨みから始まっています。
そして次々と花を送りつけ、最後には…と目論んでいたところ、なまえに仕返しされてしまいました。フキノトウ返し。
罰を与えたのは天か、なまえの友達か。それは誰にも分かりません(決めてないとも言う)。

左門は上級生の悪戯だと憤慨しておりますが、『そういうモノ』の仕業であると気づいています。その上で、なまえに任せれば大丈夫だろうと。
久作を安心させるために人間の悪戯であると言うのは、前述した通り三年生共通のの後輩思いの一面ですね。数馬もやってた。

▼後書き
前回と同じく解説というか感想というかを書きましたがどうでしょうか。私の文はなんとく雰囲気が伝わればOK!というアバウトさ全開でお送りしております。
さて、あとどの位続くかは分かりませんが、もうしばらくお付き合いお願いします。
[] | [] | []