夢小説 | ナノ




あとがき

いつかは書きたいと思っていたみえない君への死ネタです。
最初に書いてある通りもしものお話なので、これで確定と言う訳ではありません。

ここにある祠というのは、本編で出てきた小平太さんがやらかしてしまったあの祠です。
祠の主は、おじいさん神様でした。
神様はずっと辺りを守ってきたんだけど、信仰が薄れていってしまって力が弱まってしまい、その結果、忍術学年で怪異が次々に起こってしまいます。
それを追い返したり、被害を防いだりしていた夢主の持つ力に目を付けた神様が、「どうか私の代わりにここを守ってください」とお願いをしました。夢主は忍術学園が大好きなので、守りたいのは守りたいけど、でも寂しい、とこぼすと神様がお別れを言う時間をくれました。そうして三年生全員にお別れを言って満足した夢主は、そのまま肉体を捨て、精神体となって神様になりました。
夢主が神様になったことを知った三年生達は嘆き悲しみ、そして吹っ切れます。
なまえはみんなが楽しいと楽しいって言ってた!だからこんなにくよくよしてたらなまえが泣いちゃう!と。
そして、夢主が寂しがらないようにたくさんお参りすることを決めました。
みんなが足しげく通うと、夢主も嬉しかったのでしょうか、祠の周りにお花が咲いたり、美味しそうな果実が実ったり。三年生が卒業するまでの間、裏裏山は豊かで食べ物や薬草には困りませんでした。卒業後もきっと時間をやりくりしては遊びに行くと思います。三年生はみんな仲良し。

夢主があっさりと人間の身体を捨てて神様になることを承諾したのは、『自分しか役目を継ぐ者がいなかったから』と、『そういうモノを視慣れていたから』です。
人外の存在は夢主にとっては凄く身近で、人間とあまりにも近くて、優しくて、お友達。だから躊躇などほとんどなかったのです。

三年生が卒業する頃には、三年達が次期委員長を連れて祠の前に頭を下げに行きます。
今度はコイツが委員長だよ。悪いけど面倒みてやって。
そして二年生が卒業する頃に同じことをしにやってくる。これが恒例行事みたいになる。
恒例行事の直前に、夢主の話を教えてもらう。
今の一年生までは夢主も知っている後輩たちなので面倒見がいいし、委員長達も(顔も実力も)知ってる先輩だから真剣にお願いするけど、それ以降は「ただのジンクス」扱いで形だけ適当〜にやって夢主が悲しくなる。
そうするとちょいちょい大きな事故が起きそうになったり流行病が広まりかけたりする。
様子見に来た卒業生達が大慌てで委員長達を引っ張って行って謝らせる。
元委員長達に「これだけはちゃんとやれって言っただろ!」とガチギレされて慌てて本気でお世話したらすとーんと平和になって、「あ、これマジなんだ(震)」となって後々まで語り継がれる。

たまに先生達も遊びに来る。
大きな実習する前とかに宜しくしにきたり、愚痴を言いに来たり。
土井先生が一番よく来る。あんこのお菓子を供えると一週間くらい練りものが出なくなる(笑)

以上、夢主がチートすぎて人の器に収まりきれずに神様になったエンドでした。
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