夢小説 | ナノ




あそびにきたよ

「夢を、みたんだ。なまえは遠くに行っちゃう夢。なまえが、寂しそうにばいばいって言っていたのに、僕は何も言ってあげられなかった。あの時、僕が何か言っていれば、なまえは…」

「俺も、みた。多分孫兵と同じ夢だ。俺だって何も言ってやれなかった。だからお前のせいじゃねえ」

「俺もみたよ。なまえ言ってたじゃん、俺らが楽しいとなまえも楽しいって。だから俺達は笑ってなきゃだめなんだよ。じゃないとなまえが寂しがるだろ」

「その通りだ!なまえは寂しがり屋だからな。なまえが寂しくないように僕たちは笑っていよう。それが僕達がなまえにしてやれる恩返しだ」

「なまえ、言ってたよね。代替わりしたって。なまえはあの黒い靄から、ずっと俺達を守ってくれるんだな」

「なまえには僕らにはない力があるとは思ってたけど、まさか神様になっちゃうなんてびっくりだよね。でもなまえらしいと言えばらしいかもね。近いうちにあの祠に遊びに行こうよ。なまえの好きなあんこのお菓子持ってさ。きっとなまえ、喜んでくれるよ」







『なまえ、遊びに来たよ。一緒にお菓子食べよう』













――ありがとう、みんなだいすき!
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